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ベルクとシェーンベルク 新ウィーン楽派の音楽芸術をたたえる


マーラーが開きかけた現代音楽の扉を通り、20世紀音楽としてクラシックの新地平を築いたのはシェーンベルク、ベルク、ウェーベルンの3人でした。

特にマーラーと親交が深かったシェーンベルクは、のちに渡米し現代音楽の第一人者として成功したことは広く知られている通りです。

ベルクとウェーベルンにとってマーラーは永遠のヒーローでした。ベルクはマーラー4番の初演後に楽屋に押しかけ、マーラーからもらった指揮棒とサインを生涯大切にしていたそうです。

個人的な意見ですが、ベルクは最もマーラー的な要素を受け継いでいたと言えるでしょう。ヴォツェック、ルルという20世紀オペラの最高峰に君臨する2作を作りますが、虫刺されからの敗血症で死亡します。

ウェーベルンは最も前衛的であり、極めて少数の作品しか残しませんでした。第二次大戦の直後、疎開先であるオーストリアの寒村ミッタージルで進駐米軍の誤射によって死亡するという不幸な最後を迎えます。

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2025-26シーズンの本邦楽壇

2025-26シーズンの本邦楽壇は、そうした偉大な20世紀音楽の大作に恵まれました。

新国立劇場 大野和士指揮 東京フィル  【ベルク「ヴォツェック」】

 2025年11月22日 新国立劇場

大野さんはだいぶ老けたように見えましたが、指揮は見事なもので、繊細ながらも筋肉質な音楽は健在でした。何と全て暗譜でした。不条理な物語で何ひとつ共感できる要素は無いのですが、本当にすごい音楽世界と言えましょう。

東京二期会 ヨッケル指揮 東京フィル  【 ベルク「ルル」】

2026年4月18日 新国立劇場

コロナ禍の2021年に初演されたグルーバー演出のプロダクションで、5年ぶりの鑑賞です。前回はNHKホールを縮小したような造りの新宿文化センターでした。今回の指揮は私と同世代の気鋭ヨッケルです。何と、この難曲を全幕暗譜で振っていました。

有名な場面転換の音楽に合わせての、サイレント映画の上演も省略無しであります。咆哮する音楽の最中、突如スクリーンが降りてきてサイレント映画の上演が始まった時の興奮は相当なものです。

ベルクが作曲途中で死んでしまったため未完成です。今回は、2幕版に第3幕の音楽の一部を付け足した内容での上演でした。

IWC ポルトギーゼ ヨットクラブで計測した上演時間は2時間13分21秒でした。

東京春音楽祭 ヤノフスキ指揮N響  【シェーンベルク「グレの歌」】

2026年3月25日 東京文化会館

光栄なことに、私はこの作品の実演を聴くのがこれで3回目です。

ヤノフスキが東京春音楽祭を振るのは最後とのことで、休館前の東京文化会館に駆けつけました。聖ヒエロニムス然としたヤノフスキの、苦行僧のような佇まいは健在であり、ニコリともせずにカミソリのような指揮で音楽を創り出す様子は、まさに人間離れしたものでした。

ダヴィンチ「荒野の聖ヒエロニムス」

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シェーンベルク「グレの歌」初演 1913年2月23日

シュレーカー指揮ウィーンフィル

ウィーン楽友協会大ホール

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