歯について詳しいわけでも何でもない、素人体験談です!
神経を失った歯(失活歯)をきれいにする
小学生の頃、インラインスケートで出せるだけのスピードを出そうとして顔からこけ、前歯がぐらぐらになりました。
その時、前歯のうち1本は死んでしまったので神経を抜く根幹治療をしたのですが、もう1本は超回復(?)して神経がかなり細くなった、まるでおばあちゃんのような状態になりました(年を取ると歯の神経は細くなるらしい)。おばあちゃん歯については、無闇に神経を抜かなくてもよいだろう、ということで様子を見てきました。
あれから10年以上過ぎ、いよいよ前歯が2本とも茶色くなってきました。あからさまに黒っぽいわけではないのですが、なんとなく歯を見せて笑うのが恥ずかしくなってきた今日この頃。覚悟を決めて、ホワイトニングすることにしました。
ホワイトニングってしていいの?
ホワイトニングに対して私はあまりよくないイメージを持っています。
地元のおじいさん歯医者さんから、「ホワイトニングは表面を薬剤でざらざらにして、光を乱反射させて白くみせるもので、長く健康的な歯でいるためにはあまりしない方が良いよ」と聞いていたからです。
でもこのたび、結婚式やらアンミカさんにあったやらで美意識が急上昇し、歯の着色が気になって仕方がなくなりました。
病院を変えて出会ったお姉さん歯医者さんは言いました。「ホワイトニングをして、歯の寿命に影響があったという話は聞いたことがありません」なんと力強い言葉。
ホワイトニングをすることで、いずれトラブルもあるかもしれません。でも私はここで、「美」を優先することにしました。
美を優先する決意ができるようになったことが、嬉しかったです。
失活歯のホワイトニング方法は普通の方法とは違う
失活歯は表面着色でくすんでいるのではなく、内側から黒いので、内側から漂白して白くします。
方法をざっと調べたところ、ウォーキングブリーチとインターナルブリーチの2種類があるようです。
どうやらインターナルブリーチの方が安全そうですが、私の通っているお気に入りの歯医者さんがその案を提示しなかったので、ウォーキングブリーチを選びました。
ウォーキングブリーチは、神経を完全に抜いて根幹治療を済ませた後、根っこの方にセメントを詰めて、歯茎~見えている歯の部分に漂白剤(施術中見えませんが粘土質っぽい?)を入れて蓋をし、1~2週間そのまま過ごして(ウォーキングして?)白くしていく方法です。
神経の生死が不明な中での根幹治療
いざホワイトニング!という時に、先ほど言ったおばあちゃん化している歯に対して、一般的なホワイトニングをするか、ウォーキングブリーチをするかという話になりました。
先生曰く、前歯2本とも同じくらい茶色くなっていることから、このおばあちゃん歯も死んでいる可能性が高く、一般的なホワイトニングでは効果は薄いだろうとのこと。レントゲンを見ても、ほっそ~く神経があるような無いようなで判断がつきません。
ということで死んでいると仮定して、麻酔無しで神経を抜き、ウォーキングブリーチをしていくことになりました。
麻酔無し?!?!
びびりな私は、このロシアンルーレットのような方法に戦々恐々します。なぜだか分からないけれど、できるだけ麻酔無しでやらないと、根っこまでの道が見えないのだとか・・・?
ゆっくりゆっくり削ってもらい、途中で痛みだして神経があることが判明し、最後は麻酔を打って行いました。生きてたんかい。
でも神経があることに気付いた時も激痛ではなく疼痛で、なんだか熱いような感覚でした。さすがおばあちゃん歯、鈍いです。無事に終えました。
しかし前歯の表面に、縦にヒビが入ったのは気のせいでしょうか?もともとあったのかしら。
失活歯は栄養が与えられないので、脆くなりやすいのだそうです。根幹治療では歯の裏に穴をあけて神経を抜くので、意外とゴリゴリ削られます。でもまあやむを得ませんね。根幹治療をしないで、歯が抜けちゃう方が嫌です。
ウォーキングブリーチは痛い?
そういうわけで、前歯1本は今回神経を抜き、もう1本は10年以上前に治療が済んでいる、という状態でウォーキングブリーチに入りました。
さて施術した夜のこと。10年以上前に治療が済んでいる方の歯が痛み、目を覚ましました。
これは、痛い?いや痛いよな。
歯や歯茎を触って、じわじわとした痛みを確認します。
これはネット情報ですが、あまり多くはないものの、私のようにウォーキングブリーチをして痛む人もいるようです。主な原因は2つ。
① 漂白剤注入による内圧が高まって、圧力から痛みが生じる
② 漂白剤が根っこの方に漏れてしまっている
後者の漂白剤の漏れがあると、顎の骨を溶かしてしまう可能性があるそうで、そうなると・・・どうなるのでしょう?
私は心配でたまらなくなりました。このままじゃ、前歯が無い人に、まえばなし子になっちゃう・・・?
再診
翌日、痛みで眠れなかったのではなく、不安で眠れなかった私は早速電話し、午前中に予約を取り付けました。
先生に痛みを伝えると「もしかしたら10年以上前に施術したものだから、うまく詰まっていなかったりしたのかも」なんて、今更怖いことを言われました。でも骨が溶けるみたいな話はなく、特に洗浄しなきゃならないみたいな話にもならなかったので、大丈夫なのだと信じます。
そういうわけで、一度ウォーキングブリーチはお休みして、根幹治療をしっかりしてから再度ブリーチすることになりました。
ブリーチになかなか行きつかないぞ・・・
10年以上前に詰められたセメントを削る時、どこまで奥深く掘るんだろうとか考えると怖いので、一生懸命他のことを考えていました。ごりごりごりごり。
結局あの夜中の痛みは、圧力で痛かったのか、漂白剤が染み出して痛かったのかは分かりませんが、これで安心ができました。
次回問題なければ、再度ウォーキングブリーチに挑戦です。きれいになあれ。
コメント