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【建築積算士試験】一次試験 合格体験談

建築積算士の参考書

2023年10月末、建築積算士(一次試験)を受けてきました。

実体験をもとに、試験概要と感想をお話していきたいと思います!

目次

試験内容

建築積算士試験とは

名前の通り建築積算業務の技能を証明する資格で、公益社団法人日本建築積算協会が年に1回実施しています。民間資格だからか、受験料が約37,000円と強気の設定だったりします。

試験は一次と二次で分かれており、一次を突破した人が、後日二次を受験します(2023年度は一次は10月末、二次は1月末に実施)。

受験資格は特になく、建築士や施工管理等の資格を持っている人は一次試験が免除されます。

試験内容

一次試験は4択問題です。

冒頭問題にありがちな、建築の生産活動における積算士の立ち位置に始まり、終盤では電卓を使っての数量計算があります。
特に数量拾いでは、取合い部分の欠損を含むか含まないか、長さはどこから計測するのか、鉄筋であれば梁を通して連続しているのか、ロス率は何パーセントかなど、数字を出すための色んな基準を正しく頭に入れておく必要がある複雑な問題が出ます。私は専らその基準の暗記に追われました・・・。

ちなみに二次試験は実技問題です。構造図を基に、数量書や内訳を作成するという筆記の問題となっています。

ゆり

二次試験については下の記事にまとめてますので、よろしければ!

試験対策グッズ

試験対策に使うものは、以下の4つでしょう。

・公式販売されている「建築積算士ガイドブック」
・「建築数量積算基準・同解説」
・公式サイトに無料でアップされている過去問
・慣れ親しんだ、押しやすい電卓

加えて公式サイトに解説動画が有料販売されていますが、基本的には「建築積算士ガイドブック」を片手に過去問を解くことで対策できると思います。ちなみに問題集の販売はありませんので、問題は全てネットでダウンロードするしかありません。

ゆり

本屋さんに行けば建築積算の書籍があると思いますが、それらは理解の助けに使ってください。
試験問題は完全に公式ガイドブックに則って出題されるので、公式本を優先することをおすすめします!

試験当日は電卓を使います。その時、できるだけ押し間違えないような慣れ親しんだ電卓を作っておくこともおすすめです(関数機能はいりません)。また静かな試験会場でがたつく電卓を叩くと結構響きますので、がたつきについても事前に確認しておくと安心かも(私の電卓がうるさくて、当日ハンカチを下に敷いてしのぎました)。

勉強方法・勉強時間について

人生上「参考書を理解してから過去問」という方法しかやってこなかったのですが、積算士試験ではそれの逆、「過去問を解いて参考書で確認する」という方法を取りました。と言うよりも、そうせざるを得なかった・・・!なぜなら「建築積算士ガイドブック」は400ページ弱と厚みがあり範囲が広く、例題もないので、読んでいるだけでは全く試験の検討がつかないからです。

ですので、やみくもで構わないからとりあえず先に過去問を解いて、参考書で確認するという方法を繰り返しました。すると試験の大枠やガイドブックの中でも大事なところが分かってきて得点が上がりましたし、気持ちも楽に勉強できました。

私は建築学科卒で積算業務に携わっており、予備知識はそれなりにあることを踏まえての勉強時間になりますが、ちゃんと勉強したのは2週間(平日1時間、週末5時間)です。過去問は8年分を2回ずつは行ったと思います。

合格発表・合格率について

合格発表は、一次試験から1か月ちょっと経った、12月1日に公式サイトにて行われます受験者数が少なく、資格学校の参入もないのでと解答速報も合格最低ラインもないので、公式発表まで本当に合否が不明です。

ゆり

それまで座して待てというのか・・・!

一次と二次の間は3カ月と期間が短いので、一次の結果発表前から二次対策に取り組むことをお勧めします。

ちなみに合格率は、ネット上の匿名書込みでしか確認できなかったのであくまで目安としてですが、一次二次ともに60%程度の様。一次二次に合格率の差が無いことに、一見「難易度が高いのでは?」と思いますが、一次試験免除者という不慣れな受験者が二次試験にいるのだと考えれば、特段難しい試験ではと思っています(願望)。

受験の雰囲気

私が向かった試験会場は、町中にあるビルの貸し会議室でした。受験者数は10名ちょっとで、おそらく学生が1人とあとはおじさん世代が主なメンバーでした。女性は私だけだったように思います。

ろくに情報集めもせずに挑んだので、会場アナウンスではじめて試験時間が3時間あることを知りました。
全問を2回は見直せるくらいの時間があり、周囲の受験者からものんびりした雰囲気を感じたので、ほとんどの人にとって解答時間は十分あると言えると思います。

解答が終わり次第途中抜けも可能なのですが、その場合問題用紙の持ち帰りが禁止ですので、後から確認したいのであれば3時間居座りましょう(しかし繰り返しますが解答速報はありません)。

積算士を受験した理由

受験のきっかけは上司が持っていたということと、好きでも嫌いでもない、仕事とするにちょうど良い距離感に建築積算があり、続けても良い仕事だなと思ったからです。

来年から転勤妻になり転職をよぎなくされるので、履歴書に積算士と書けるのも嬉しいですね。
そうなると今年中に一発合格したいところですが、だからといってあまりモチベーションが上がりません(笑)。

また公式サイトを拝見すると、どうやら積算士になったら入れるコミュニティがあるみたいです。私は現場経験がない頭でっかちで恐縮なのですが、こういうのは勢いなので、合格したらコミュニティに身を置くというのも面白いかもしれない、なんて思っています。

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