MENU
アーカイブ

【社会復帰 2か月】建築職の手記

ティーカップ

私は2年半休職(双極性障害)したのち、今から約1年前に派遣として社会復帰を果たしました。

復帰当初、仕事の空いている時間を使って日記のようなものを残していましたので、ここで公開します。

ゆり

前回に引き続き、躁気味な文章です。文章上でもテンションのアップダウンがありますが、そのまま載せています。

目次

お中元をもらう・ギャル認定

建設会社間で循環するお中元によって、経済って回されてるとこあるよね。
あとちょっとずれるけど、建設会社が公共工事受注をするために自民党に投票しがちと知ったときの、驚きったらないよね(今日の朝礼の内容)。

さて、そんな資本主義の体現を配る係が、あの姉さんだったんだけど、いや、ちょっと聞いてよ、その配り方がさ、紙袋に小分けしてさ、紙くじを作ってくじ引きで選ばせてくれたんだよね。粋な夏だ。

私が引き当てたのは、紅茶とあんみつのセットでした。我ながら引きが良かった。そしてさっそく今日の昼ごはんのデザートとしてあんみつを食べたんだけど、めちゃくちゃこぼした。

黒いワイドパンツにぶちまけ(あんまり目立たないし、見えたとしても埃程度)、大丈夫と踏んで、油断したまま食べ終わったあんみつの入れ物をリュックに入れたら、全然だめだった。

リュックの中のぶちまけ度は軽いんだけど、なんかべたつくポイントがたくさんできてしまった。筆箱の端、ノートの表紙、路地裏の窓。こんなとこにつくはずもないのに。

そんなべたべたを、仕方ないなーと思いつつ、リュックの中身をだしてウェットシートでせっせととっていた時、長老(勤続50年超え)に声をかけられた。長老は私がラジオ体操をしているときに、「あんた体やわらかいねえ」と言わずにはいられない病気を持っている。お大事に。

そんな長老の第一声。

「あんたはジャル」

「・・・ジャル?」

脳内予測変換が高速回転する。

JAL?キャビンアテンダント???じゃるじゃる・・・?

「ジャル?」 「じゃる」

「じ。。。じゃ?」 「ぢゃ」

「ぢゃ?」 「でゃ」

「ぎゃ?」 「ぎゃ」

「あ、もしかして、ギャル?」 「ジャル」

「え???ギャル????私が!????」  

「おん。○×建設のジャルだ」

そんなわけでこの建設会社のギャル認定を受けました。

ずっと優等生っていわれてきて、初めてギャルと言われた。午後に鉢合わせた時も、またギャルと呼ばれた。ここまでくると正直、気に入っている。ギャルマインドにはもうすんごい憧れてるもんね。

もうギャルになろうかな。あげ。

浴衣で退社

今日は上司が第二子妊娠中のため婦人科検診に出かけており特に仕事が回ってこないので、午前中からのんびり単純作業な仕事をしようと思う。一番動きやすい午前中からこの体たらく。ああ素晴らしき職場。

今週末は花火大会。それに向けて浴衣を着たくて着付け方法を検索していた。

学生時代に袴を履いていた経験もあり、着付けサイトでなんとなく思い出せたそう。うん、よかった大丈夫そう。職場で着てそのまま花火大会に行っても良いかな・・・。時間的にそれがベストなんだよ。職場から会場に直行したい。

この間終業後、おじさんたちが半袖短パンで帰っていたのを見た。(仕事中は作業着)それが良いなら職場で浴衣に着替えても許されるかな?浴衣で退社。おお、言葉にするとパワーがあるな。

いずれにせよ今日あたりに1回着付けの練習をして、職場という環境で着付けをし、落ち着いてお祭りに直行できるのか予測を立てたいところだけれど、今晩は予定がある。

毎週水曜恒例の、My bestie(イギリス人に教えてもらって気に入っている。親友って意味らしい)のモコと飲み歩く日である。最近飲み歩きの楽しさを覚えた。ぎゃいぎゃいしてこようと思う。

職場用のカバンをHerzで検討中

何か指示があってもいつでも動ける状況にはありますゆえ、コーヒー飲みつつ独り言をば。

今日はHerzのリュックについて。

今、Herzという革のかばん屋さんの「ガロンリュック」というリュックが気になっている。大人用ランドセルみたいな感じで、映画のヒロインみたいな気分が味わえそう。

見た目から好きな自分に近づけると、とっても良い気持ちになる。

今は無印良品のナイロンリュック(黒)を使っているのだけれど、せっかく仕事が決まって一カ月。ご褒美という制度にあやかって、購入を検討中。

価格は7万円弱。・・・慎重に、検討中。

今朝聞いた曲で、「心の成長痛」というのがあって、うつってそれだったかも~なんて思った。

頭がパンクしそう

朝礼も終わり、なんだか疲れた。昨夜便秘薬を飲んだこともあるかな。調子が万全ではない。

今日は七夕まつりの前夜祭。

ちょっと考え事が多くて頭がパンクしそうで、でもこんなときに限ってノート(頭の中で思いついたことをとにかく書いていく、傍から見たら文字で埋め尽くされた気持ち悪いノート)をもってきていないので、ちょっとここに脳内のごちゃごちゃを書き出そうと思う。

お茶出しで「お茶の粉末が溶けきってないからちゃんとかき混ぜて」という指導を受けてショックだった。注意を受けることが本当に苦手である。かなしい。おちこんでしまう。それくらいのこと本当はできるもんって言いたい。

こういうプライドは菅田くん(自称菅田将暉の30代の吊目の先輩。管理の姉さんにあしらわれたり、よく上司にバカバカ言われているけれどそれは愛されキャラ故)くらいに落とした方が良いのだろうな。

今日朝礼当番で、疲れた結構緊張した。頭つかったなあって感じ。でもふつうに話せてよかった。今回は朝礼後にその内容について姉さんが話しかけてくれた。うれしい。

上司に今日のお祭りの話を朝礼でしたら、17時に抜けて良いよ、という神対応を受け感激。本当に良い会社というか、神すぎてちょっとわかんない。ありがとう世界。

こうやって休んでいいよ、こうして良いよと声かけてくれるような環境が、本当にありがたい。

いつかは環境が許してくれるからじゃなくて、自分からそういう環境を作れるようになりたい。その練習をしたい。

浴衣うまく着れるかな。

今日はお昼ご飯は持ってきていないので外で食べることになる。お昼休みに始めて外にご飯を食べに行く。初めてというか不慣れなことがたくさん続いているからちょっと疲れ気味というか。

そういう日って無意識に朝にヨガをしてバランスをとっていたりする。朝ヨガをするときは結構心が騒がしいときだったりする。

ふう、ここまで書いて少し落ち着いた。

保護者に反抗したい夏休み

前回書いてから5日すぎた今日は、お盆前の仕事納め。もうすぐ夏休みだ!楽しい夏にしたい!

でも最近、同居中の母が色々なところにストップをかけてきて、正直鬱陶しい。

母は私の病気を心配してくれていて、優しいんだけど若干過保護というか、危機管理の上でネガティブな言い方が多い。特に最近は「動きすぎだから休憩しなさい。このあと大変なことになるよ?」と警告ランプをピカピカと光らせている。

ご心配いただいているように、イベントごとは全部疲れる。でも疲れるからしないって選択はしたくない。

私の心配をよくしてくれているのは母だけではない。派遣元の担当者の、私よりも年下の、白くてかわいい女の子。名前をフジちゃんという。

フジちゃんとは頻繁に電話をくれて、近況報告という名の雑談をする中なのだけれど、いつも電話を切るときに「暗くなるのも早くなってきたから早めに帰って、変な人につかまらないようにしてくださいね」と念を押して言ってくる。

私は結構しっかりものと言われてきた身であって、意外というか、面倒みられている感じがなんだか懐かしくて嬉しい。しっかりした妹ができたみたいだ。

母はうっとうしいのに不思議ね。

これは遺産ですか?

昨日祖父母から10万円の現金が送られてきた。うれしいはずなのに、なんだか身辺整理を進めているような感じが強くて、素直に喜べなかった。

あと、話は変わるけど仕事で困っている人がいて、おせっかいかなと思って手伝えない自分に違和感を覚える。

・・・あれ。すごい肩が凝っている!!

これはほぐすタイプのではなくて、体調不良とかそういった方面のもの。今日はまっすぐ帰って寝た方が良いかもしれない。コーヒーは飲んでいなくて、体が妙に温かくて、うーん、生理前?

昨日は心療内科と皮膚科に出かけた。ねむたい。

親方と呼ばれる店主を始めてみたよ

昨日は本当に眠たかった。

原因はカフェインを取らない方が良い気がしてコーヒーを飲まなかったことと、生理前なのと、シンプルに睡眠不足。でも仕事終わりに支店長に声をかけられて、嬉しくなって、居酒屋についていった。

こういう立場が上の人と一緒に飲むたびに、いくらえらい人でも普通のおじさんだ、と思う。なんか愛らしくなってきちゃった。お互いにちゃんと喋ったことがなかったから、良い機会だった。仲良くなれたと思う。

行ったお店は焼き鳥屋で、支店長の行きつけらしい。

壁には持ち主の名札をぶら下げているウイスキーや日本酒がたくさん並び、支店長世代の常連がいることを想像させる。たぶんこれはいわゆる、昭和な居酒屋さん。ちなみに店主はみなさんから「親方」と呼ばれていました(初めて聞いたよ)。

ちょっとしょっぱめの焼き鳥と、新鮮なお刺身がおいしくて、ガツガツ食べる私。

支店長に「もっとゆっくりたべなさいな」と言われた。昼ごはんはあんなに食べるのが早いのに、夜はちまちま食べるおじさんの不思議。

さて、満腹になったところで親方さんから、「あんたかわいいから」とサービスを出してもらった。こういうのはいくらやられても嬉しいものなのだけれど、そこで出てきたのは貝とメロンだった。むしろすごいよ。どっちも苦手な食べ物クリティカルヒット。

果たしてこれは一回食べてみたら大丈夫かもよという天のお告げか、あるいは断る勇気を持ちなさいという意味なのか・・・。

悩んだ挙句、貝を一口、メロンは甘いところだけ食べることに成功。メロンは意外といけたな。

帰り路はお土産片手に途中まで支店長と一緒でした。これが、居酒屋の、お土産。プラスチックのパックにおにぎりと焼き鳥と沢庵と、色々入っている。これが、あの、磯野家が持っていたりする、お土産。

感激してしまう。

帰り道では駐車場を横切ったり、信号につかまらないようにしたり、くねくねと歩く支店長に思わず、そんな効率化(せかせか)しなくてもいいのでは?と聞いたら「待つのは仕事だけで十分だ」とのこと。余計に日本酒のちまちました飲み方を不思議に思う。

その日の夜はすぐに入眠ができた(いつも布団に入ってから寝付くまで時間がかかる)。快適な睡眠はやっぱり大事だなと思ったので、本日も早めに眠りたいと思います。

すでに眠たい。カフェインの効果ってすごいなあ。よく寝たのに、カフェイン取らないとこれだもんな。

考えること。モコへの誕生日プレゼント。10万円の使い方。

長老の退職の朝礼に感動する

今日の朝礼当番は、私をギャルと呼ぶ長老。

そこでの話、いやスピーチが素晴らしくて、それはもう、うるうるしながらラジオ体操をしたほどで、この感動を書かずにはいられない。

長老は70代の男性で、次の10月、勤続56年で仕事人生に終止符を打つことにするのだそう。

最年長でありながら、一番声が通る彼。(私をギャルと呼ぶように)みんなに声をかけるのが好きな人で、本人はちょっかいを出しているだけのつもりなんだろうけれど、支店のムードメーカー的存在である。

そんな彼の最後の朝礼は、正直内容自体はありきたりというか、まあそういう話になるよね、っていうものだったんだけれど、その態度や表情、喋り方がずっしりとした経験を物語っていて、あんな風に喋れるようになるまで、いくら経験を積めばよいのだろうと思わされるようなスピーチだった。

学んで、感謝して。寂しい思いも強いだろうけど、別れに向かって前向きな姿や、その嘘のない清々しさは、なんとなく大きなものを感じさせる。 

この職場には人生進んでいくとこうなるよって教えてくれる大人がいる。この会社に入れて良かった。

なんか、みんなのことをお父さんのように思えるマジックに罹っている。前の会社の上司は「できる上司!」って感じだったんだけど、ここではお父さん。

もしかしたら、前職の、私が鬱になった会社でも、ある社員にとっては今の私と同じように居心地の良さを感じられる場所だっただろう。私もそうなれた可能性はあったのかもしれない。

前の職場を懐かしく思うことや、申し訳なさがこみ上げることはたまにあるけれど、転職の後悔は全くない。

この会社が施工する建物は、こじんまりしたものが多い。こじんまりとした建築には、不特定多数というよりも、誰かの個人的な、具体的な夢が乗る。家を買う人、家を売る人。私たちが建てた建築物は、とある人の生活の拠点となって、その人の人生を支えている。

思い返すと大学で建築を専攻して建築を仕事にした理由は、感性を育むためだった。

本間利雄さんという素敵な建築家の話を聞いて、彼の作る考え方は、当時私が理想と思っていた建築像をさらに磨き上げたもので、彼みたいな感覚を持って、建築をしてみたいと憧れた。

でも建築の仕事がもとになってうつ病になって、障害者になって、回復して、ヨガインストラクターをして、今また、回りまわって建築の仕事に戻ってきた。

建築を通して、思っていた方法ではなかったけれど、少し感性も育まれたと思う。そんなことを考えさせられる、素敵なスピーチでした。

仕事が何もない

おはようございます。今日はなんと前回に増して、朝から何もありません!仕事0!

いよいよそういう日が来ましたか。なるほどなるほど。最高だが、ちょっと心苦しいところもある。複雑な気持ちですね!

この文章。溜まる一方です。

せっかくだからやっぱりどこかで発散させたい。それで、私みたいに仕事中暇な人が見れたら面白いかもしれない。私みたいに仕事をさぼっている人に向けて書いてみるとか。笑

幼稚化

最近私は随分性格が、幼く(良い意味で)、単純になってきたと思う。

例えばさっき郵便局で支払いをしてきたのだけれど、その時おつりを床に落として、受付のお姉さんに「大丈夫ですか?」と声をかけてもらった。

前の私だったら「どうした私?!大丈夫か?!」「これは本来の私じゃない!だから恥ずかしくない!」って言い聞かせていたと思う。

でもこの時の私は、もちろん慌てはしたけれど、「なんかそういう私もチャーミングなんじゃない?」なんて思っていた。

それからお茶出しをした会議室の片づけをしているとき、誰もいなかったから、ブラインドの隙間から外を覗いて、外を歩いている人を覗き見るという一人スパイごっこをしていたら、実はその部屋は増設された部屋で、隣の部屋とのパーテーションが短く、その部屋で働いている女性社員とバチコン目が合ってしまった。

子供っぽいとけれど、楽しいが勝ってしまったのである。ただ不思議と「あ!すみません!興味でのぞいちゃいました!」と恥ずかしげもなく言えた。

単純でシンプルで分かりやすい性格になってきたと思う。それは私にとって本当に良いことでストレスの軽減になっていると思う。

幼い気持ちを満たすことは、すごく自由を感じる。

コメント

コメントする

目次