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吹奏楽出のアマオケオーボエ吹き、はじめての定期演奏会の感想

コンサートの指揮練

4月の下旬に定期演奏会に出演しました。

ドボルザークの謝肉際(2nd Oboe)
コダーイの孔雀(1st Oboe)
シューベルトのグレート(2nd Oboe)
ドボルザークのスラブ舞曲2番(2nd Oboe)です。

当初予定していなかったグレートは1stの人が体調不良で出られなくなり、急遽1ヶ月前に乗ることになり、結果全乗りになりました。多少慌てたけれど、良い経験をさせてもらいました。

いやあ、オーボエ上手くなったわあ笑。本番すごく緊張したけれど、出来に満足しています。最高に楽しかったです。

目次

本番2週間前から緊張する

いよいよ再来週が定期演奏会で、どんどんナイーブになってきている。この間自分でした録音にやられた。これはひどすぎる・・・。

「緊張する、どうしよう」という話をOさんにしたら、彼も空手の大会で1週間前くらいから吐きそうになってて、師匠から「みんなそうだよ」という風に言われたことがあるらしくて、ちょっと安心した。

それからオーボエパートの人たちに相談したら、何ら落ち込むことはないって。「ゆりさんの音は良い響きしているよ」って言われてちょっと吹っ切れました。嬉しい。頑張ろう。

色んなおじさまに相談している。相談できる。ありがたいなあ。ついでだからオーボエパートの人たちみんなにラインで聞いてみよう。「自分の録音で絶望したことありますか?」って。

Tさんはあるとのこと。なーんだ。みんなあるんじゃん。

いい響き。いい響きがしたい。今までの演奏会で、コンクールで、こんなに気になった事はない。ただ過敏になっているというのもあるけれど、オーボエって怖いんだなって初めて思った。ソロもピアノも怖いものだったんだね。

ただの発表会だけれど、私、本気なんだなあ。すごく大事にしているみたいだ。失敗が怖くて、みんなに怒られるのが怖くて。演奏会終わったら泣いちゃいそうだ。

会社の朝礼でもコンサートの話をしたり

私の会社では朝礼があり、好き勝手5分くらいみんなの前で話す時間があります。その時にもオケの紹介をしました。

半年間練習してきたコンサートもいよいよ2週間後となりました。
団員も最後の追い込みで、合奏中の発言が積極的になってきました。私も分からないところは積極的に聞いてみたりして、交流が広がっていくことに嬉しく思っています。

あまりネガティブになっても仕方がないのですが、なかなか緊張をしています。
今更ながら今朝はちょっと基礎練習をしてから出勤してきました。

こうやって過ごしていると中高の部活の頃のようで、大人になっても青春ができるのは恵まれてるなと思います。あの頃と違うのは、昔はあまり緊張しなかったことでも今はひいひい言いながらやっていることで、あまり自意識は育てるものでもないな、と思いました。周囲の団員の方は経験が豊富なので、その域は脱しているようです。

本番のびのびと吹けるように、コンディションを整えていきたいと思います。ご興味ありましたらぜひぜひお越しください。

本番を終えて

私が今までオーケストラをやらなかったのは、曲が芸術的すぎてもっとライトなものの方が楽しかったというのと、クラシックでオーボエは目立ちすぎてプレッシャーを感じたから。

そんな私がオケに入ったのは、ただ土日に練習で予定を入れられなくなるのは避けたい、というだけのこと。あとごうたがクラシックが好きだから入ったら喜ぶかな、なんて思ったのも少しはあるかも。

今回のコンサートでもちろん私はソロがあるわけで、ソロが無くてもそれなりに目立つ部分もあって、2週間前から緊張していた。自分の音がいまいちだったらどうしよう、というのもあるけれどそれよりも「リードがない!」というのがものすごくプレッシャー。

リードは既製品を使っていたので、あるいみガチャみたいなもの。当たりはずれがあるし、私はまだリードに手を加える技術を持っていなかったから、自分で操作することができないという怖さ。リードくん。君にかかっているんだよ、なんて言っても簡単に裏切られるので信用ならない。自分でコントロールが効かないというストレスがすごく大きくて、オーボエって怖いなあと半泣きになったりもした。

1カ月でリードを4本くらい購入するという技を持って、ぎりぎり1本本番用リードが決まったとき、もうこれは運がよかったとしか思えない。もう大変だこれ。リードのないフルートや金管楽器をうらめしく思う。

本番までに当日客演してもらうプロの指揮者の合奏が10回弱あった。その合奏がいつも楽しかった。木管のアンサンブルのあの響きは本当に、胸から喉にかけてきゅっとつまるほど美しくて、寝る前にはその音楽が頭の中で流れると、あまりの美しさに興奮して寝付けなくなるほどだった。

こんなに美しいメロディと出会えたのは最高な出来事だったと思う。

ハープがなったり、美しい音楽が流れると、私は思わずにやついてしまう(それを下り番の人から指摘されたから、本番はきっと口を結ぶ努力をした)。

本番前日はそわそわと落ち着かず、寝つきも悪く、ああどうしてこんなにも弱くなっているのだろう、と思った。

私は吹奏楽歴が12年以上になる。そうなると定期演奏会やソロをいくつもしてきたし、マーチングでドラムメジャーでバトンを投げるなんてことも難なくしていた。それなのに、こんなに緊張するものなのだろうか。

大人になるにつれて、自意識を育てすぎてしまったように思う。20代は苦しくて30代になると楽しいって言うのはその自意識が柔らかくなるからかもしれない。

自意識の塊となった私は舞台裏で、同じパートの人の方をばしばし叩きながら「退団したい」「なに言ってんだ」というやりとりをパート内で数回繰り返していた。

ステマネが合図を出し、団員が続々とステージに入っていく。私は1週間前に階段でこけた、履き慣れないヒールの細めなパンプスを履き、木材の香るひな壇に登壇する。何回も経験してきたこの少し眩しいステージは、いつまで経ってもワクワクする。

演奏者全員が整列するまで起立した状態で待つ。拍手が聞こえる。早く座って拍手を休ませてあげたい気持ちになる。

足は全開まで開いてフラットにした譜面台の位置を調整する。楽器のベルがあたらないように、ぎりぎりまで端っこにして、でも絶対に落ちない位置へ。チューナー、楽譜、リードの確認。うん、大丈夫。全部揃っている。

音だしの時間があるかと思ったら、ほぼなかった。隣の1stオーボエ11がAを鳴らして、それを合図に少しAを鳴らして、そこからHigh-AとEを鳴らしただけ。

さっそくイケメン指揮者がやってくる。青いスーツはちょっと砕けた印象があって、アマオケらしいように思う。初めて見た時はイケメンすぎて驚愕して、緊張しすぎて吹けなかったなあ。

1曲目は謝肉祭。みんなフルアクセルで、午前中にやっていた合奏はなんだったのかというくらいみんな元気。平均年齢高いのに、こんなに元気。

2曲目は私のソロがどっさり。正直あまり覚えていないけれど、Cで水が溜まってしまっていて、ちょっとポコポコ言ってしまった。

3曲目のグレートは最後までゾーンに入っていたような感覚で、2楽章がやけに気持ちよくハマってびっくりした。みんなそんなにうまかったっけ?

あとそれから、指揮者。終始全然違うことするじゃん。今までの合奏はなんだったのか。え、ここritかけるの?スビトピアノ長くない?え?踊ってない?(笑)

後で団員同士で話した時も、アマオケだから思いっきりやったのかもしれないねということになっていた。

途中いつもならあっている3連符が乱れたり事故はあったけれど、本当に充実した時間で、半分記憶がない。でも録音を聞いたら、意外と良い演奏をしていた。

私、オケに入ってよかった。オーボエやっててよかった。クラシック大好きになったよ!

グレートの締めの近くで、この演奏が終わることにちょっぴり泣きそうになりました。

朝礼で感想も話したよ

おはようございます。5月19日金曜日、朝礼を始めます。

少し前の話になりますが、私の所属するオーケストラの定期演奏会が無事に終了いたしました。

演奏会に足を運んでくださった方もこの職場の中に何名かいらっしゃり、本当にありがとうございました。おかげさまで600名の方に来ていただき、ほぼ満席状態で、演奏側としても、より演奏に思いを乗せることができたと思います。

今回がこのオーケストラに入団して半年で、初めての演奏会で、どれくらいのクオリティに仕上がるものか、と分かっていなかったのですが、我ながらそれなりのものが提供できたのではないかなと思います。

このオーケストラはいわゆるアマチュアオーケストラですが、市民の芸術活動として市長や知事からのコメントをパンフレットには載せられるくらい、力のあるオーケストラです。コネもすごいので、今回お呼びした指揮者は国際的に学び、東京のプロオケで指揮をふる実力者でした。

みなさんの感想を耳にすることがあったのですが、なかなか良い評価は得られたのかなと思います。今回演奏した2曲目のコダーイ、私が一番目立っていた曲なんですけれども、それが地域初公演だったというそうです。それを目当てにヨーロッパまでコダーイを聴きに行くほどのファンの方がお越しになっていたそうなのですが、その方に褒めて頂けました。またプロのオーボエ吹きの方もいらしていて、その方にも個人的に「良い音だった」と言って頂けて、なんともホッとした気持ちになりました。

5年ぶりのステージでの演奏会だったので、2週間くらい前からそわそわと落ち着かず、しょっちゅう楽器屋さんに行って楽器のコンディションを整えたりしておりました。舞台裏では、みなさんワイワイしていらっしゃったのですが、私は同じオーボエパートの人に「退団したい」と訴えているほど緊張していました。

なので正直ステージ上の記憶があまりありません。ただ、最後の曲の終盤に「ああ終わってしまうのが寂しくて泣きそう」って思ったくらいです。

逆に言えばそれくらい濃密な時間を過ごすことができました。こういう気持ちは何にも代えがたいなと思います。

実力はまだまだで、音が不安定なことも多く課題もたくさんあるのですが、今回の経験を通してどういうイメージの音を目指すのか、方向性が見えてきたので、楽しく活動しつつ、より良い演奏ができるように練習していきたいと思っています。

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