【レビュー】月経カップを2年間使ってみて

月経カップの愛用歴は、かれこれ2年になります。

先日久しぶりに生理用ナプキンを使ったのですが、まるで力が吸い取られるようで驚きました。
一度月経カップの快適さを知ってしまうと戻れません。

今回は20代、妊娠未経験の私が、月経カップをおすすめするお話です。

生理用品について

世の中様々な生理用品がありますが、私は生理用ナプキン、タンポン、月経カップを使用したことがあります。
以下、それぞれの個人的な使用感を書いていきます。

生理用ナプキン

生理前に在庫を確認し、捨て方を気にし、出先では荷物になり、日中持ち運びの時はなんとなく隠して・・・。
管理の上で気にすることが多い代物です。

ナプキンをつけた時の水っぽさが、ただでさえ重だるい感じを助長するように感じていました。

また、個人的にナプキンが擦れるとしこりができてしまい、下着をつけるだけで痛いのにも困らされていました。

タンポン

蒸れがなく、プールやお風呂に入ることもできて、サイズもコンパクト。一見ナプキンよりも快適そうです。

しかし私は体内の水分がもっていかれる感覚や、押し出す時にどこまでも奥に入ってしまいそうな怖さが苦手でした。また紐がでていることで、お手洗いでの衛生面も心配していました。

そんな気持ちでいたからか、一度タンポンで貧血を起こしたことがあります。プールに入るために使用したら、トイレから出た途端にブラックアウトして座り込んでしまったのです。友人に助けてもらい事なきを得たのですが、それ以来タンポンからは離れました。とにかく苦手なんだと思います。

布ナプキン

ゴミが減らせるし肌あたりも良いのではないかと、布ナプキンの導入は積極的に検討していました。

しかし家の人の目のつかないところでナプキンを洗って干すというのが難しい。血だらけの布を手洗いして、自分の部屋で干す、その手間を楽しめるとは思えず、断念。吸水ショーツもまた然り。

月経ディスク

大きくて怖いというイメージがありました。今はシリコン製の販売もありますが、当時は使い捨てタイプしか見当たらず、プラスチックリングが痛そうでした。

月経カップ使用のきっかけ

20代前半でミニマリストに憧れ、いろんなものをシンプルにして、生活を快適にすることにハマっていました。お金の管理や収納を考えることの延長で、ICLや髪型や生理についてなど、体についても見直していました。

ばーっと調べる中で、月経カップという存在を知り、なんて理に適った代物なのだろうと感激しました。そして当時の私は丁度良いことに休職して家にいたので、日中漏れても大丈夫という月経カップに挑戦しやすい環境が整っており、早速導入してみることにしました。

情報集めで参考にしたのは「月経カップマニアの妖子さん」というYouTubeチャンネルです。

狐のお面を被った快活な女性が、なるほど月経カップマニアと名乗るほどに詳しく教えてくれます。使い方（指をどこまで入れるかなど事細かに）、体型の確認の仕方、カップの選び方、ほんっとうに全部教えてくださります。

月経カップのよいところ

ナプキンを包んで捨てるという、あまり好きではない動作をしなくて済んだり、荷物が減ったり、ナプキンの蒸れやごわつきから解放されたり・・・まあ色々良いことはあるのですが、それよりも何よりもこれに尽きます。

気分がいい。

何故だか分からないけれど、なんとなく楽しいのです。ナプキンを使わずに快適に過ごせている自分が楽しい、と言えば良いのでしょうか。お腹の痛みはなくなりませんが、おかげでデトックス期間としてすっきりする時期だと明るく思えるようになりました。

もう少し良いところを挙げるとすれば、経血の量や色も直に観察できるので、健康管理がしやすいです。それから災害時、以前東日本大震災で生理用ナプキンの支給を受けたことがありましたが、月経カップがあれば他の人に譲れたな、と思いました。

それからこれ使用前に心配していたことなのですが、踏ん張って外れて便器に落ちた、ということは一度もありません。ジムでトランポリンレッスンを受けても外れることは無く、手を使わないと外れないのだろうと思っています（内圧の問題？）。

月経カップ少し面倒なところ

外し方が悪いと手や腿が血で汚れることと、煮沸消毒をする手間があります。

また経血量の多い日は外出先のお手洗いで経血を捨てるのですが、ここでちょっとバタバタします。
できるだけ人がいない時を見計らい、お手洗いに向かいます（万が一手に血がついている状態を見られないように）。便座に座ってカップを取り出して捨てて、そのまま着けて、トイレットペーパーで手を拭いて、便座用のアルコールをトイレットペーパーにつけてもう一度手を拭いて、個室から出て洗面台で手を洗い、最後蛇口のひねりを洗います。

それから特に多い日の夜は、カップの許容量を超えて溢れてしまいますが、ナプキンを付けて寝ていれば問題ありません。ただ私はナプキンが嫌で、使わなくてもそれほどひどいことにはならないので、毎度洗濯し手間になっています。笑

あと慣れるまで着脱にドキドキします。
ただこれは、はじめてのコンタクトのドキドキと似たような感じに思いました。

指を入れてカップの位置を調整したり、取り出したりとかするので、そういう動作に無理がある場合には、ある程度大人になってから使用した方が良いと思います。

おすすめカップ

私はアマゾンで買いました。始めてのカップはメルーナのリングタイプ。ちゃんと取り出せるか心配でリングタイプにしました。取出しやすさで選ぶなら、メルーナをお勧めします。
妖子さんの選び方を参考させてもらったおかげで、サイズも問題ありませんでした。

１年くらい経ちすっかり慣れた頃に、エヴァカップを買いました。
エヴァカップはメルーナよりも材質が柔らかく、ステムが棒状になっています。取出しはしづらくなりましたが、挿入が楽で、座ったときにステムの干渉が気になりません。メルーナも日中気にならなかったですが、エヴァカップの方がもっとカップを挿入していることを忘れてしまうくらい馴染んでいました。メルーナは大きいものと小さいものを併用していましたが、どちらと比べても快適さで言えば、エヴァカップの方がずっと良いです。今はエヴァカップ１つで回しています。

経血コントロール

昔の女性は脱脂綿を詰めたりなどして生理期間を過ごしており、自然と尿と同じように経血をコントロールすることができたのだそうです。

今でもヨガの先生などできる人はいるようで、私もいつかはその域に達せたら良いなと思っています。