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アマチュアオーケストラ はじめました

オーボエのリードケース5本入り

20230118(入団から3ヶ月目)

昨日はオケの練習だったのだが、なんと30分しか練習しなかった。私の下り番の曲の方が大事にされている。くそ、シューベルトめ。ドヴォルザークも大事にしておくれよ。ちなみにドボルジャークと呼ぶのはなんとなくダサく感じてしまうのは私だけだろうか。

 今日はそのオケの練習会場まで自転車で行ってみたのだが、なんと45分のアップダウンのある道サイクリングとなってしまい、真冬でありながら手袋もマフラーもつけていられないほどに熱くなった。ユニクロのダウンの保温性能をひしひしと感じられた。途中道に迷ったり(方向音痴のため、ナビで自分が向いている方向に矢印が向いていないと混乱する)して、遅刻しそうになり結構焦った。でも着いたら30分。まあ早く帰れるのは良いのだけれど、ちょっとあっけないというか、なんというか。

 コロナ感染して3週間くらい楽器に触れていない中での合奏。思ったよりもうまくできたように思う。

オーボエパートには40、50、60代男性が1人ずつの、私合わせて4人がいる。それぞれAさん、 Bさん、Cさんとする。

Aさんはお喋りな性格でとても仲良くしてくださっている。金メッキのキイのオーボエを使っていて、リードは自作をしていて、奥さんはプロ奏者というすごい人。私の吹奏楽で鍛えられた体力を褒めてくれるたり、にこにこしていて、高身長で、モテるんじゃないかと思う。自分の演奏の番を待っている時、キーをカチャカチャするタイプ。

Bさんは私が好きなオーボエの音を出す人。アメリカンのロングスクレープ使いで珍しい。楽器の試奏を勧めてくださる方で、買い替える気はないのに色々吹かせてもらっている。先日は管が薄く鳴りやすいオーボエの試奏をさせてもらった。

最後のCさんは丸いフォルムでお肌つやつやおめめきらきら、ベストを着ているかわいらしいおじさん。古楽のオーボエみたいな音(リード音というらしい)が強めなのが特徴的な。ビブラートの表現力は素敵だなあと思う(ドヴォルザークの謝肉祭でイングリッシュホルン。これがリード音相まって、牧歌的な良い音で惚れ惚れする)。昨日は首に下げている機械でコロナウイルスにマイナスイオンをあてて、重さを与えて感染を回避しているという話を聞いた(効果あるのかな)。

 みんな癖が強いから、またちょこちょこ記録をしていこうと思う。あー団費、払わないとなあ。1年間一気に払うのと、半年と。一応一年在席はする、のかな。

20230202

 最近若さを大変享受していると思う。

若さの享受というのは、自分よりも年上のコミュニティに所属したことでしか得られない。同世代コミュニティがないのはちょっと寂しいと思っていたけれど、みんなに世話してもらっている感覚は、懐かしく、温かく、嬉しいな、と思う。

 というのも、最近オケの居心地がよくなってきたのだ。オケの平均年齢は40歳後半~50歳といったところだろう。見渡せば自分の親よりも年上の人もたくさんいる。

仕切るのが割と得意で、小さい子の面倒を見ることも得意だった私は、年上よりも年下と一緒にいる方が過ごしやすかった。そして学生時代もあまり年上慣れすることはなく、甘えるよりも甘えられる環境の方が向いているのではないか、と思っていた。

しかし最近になって、特に転職をして以降、男女問わず年上の人たちに囲まれて生活している。それをはじめは恐縮していたが最近は居心地が良いと感じられる。

男性的に何でもできるようになる(できそうに見せる)というのではなく、愛嬌で生活はしていけるものなんだなあ。

「オケに入るというのは若いころにそれなりに砂をなめるような練習をしたからだよ」とCさんにいわれて、今私がいるところは、誰でもいられる場所というわけではないんだ、とびっくりした。誰でもできることしかしていないと思っていた。楽器、続けてて良かったな。

私にしか、とは言えないけれど、あまり周囲に同じことができる人はいないだろうという点で、例えばここが100人の村だったとして(昔流行ったよね)私の特技は?と聞かれた時、答えられる何かがあれば、実はそれはすでに「誰にでもできるというわけではないこと」を身に着けられていると言えるのかもしれない。

20230208

昨日落ち込んでいて、なんだか感覚過敏になって、鬱モードに近かったんだけれど、ギリギリで練習休むとお小言言われるだろうなと思って、結局のそのそとオケの練習会場に行った。

練習会場は4階にあって、今日は地下鉄で向かったため実質5階分の階段を上ることになる。いつもなら一段飛ばしでもどんとこいだけれど、こういう日は本当に体が動かない。鬱のときもそうだったけれど、頭が滞ると体のポテンシャルは十分でも本当に体が動かない。鬱っぽさが抜けると、自分にはこんなに体力があったのか、と我ながら驚く。ジムに行きだしてからますます体力がついて、気づけば7時間ヒールのブーツで外を歩けるくらいになっていた。でも頭の調子が悪いとこれくらいで息切れ、動悸。それくらい落ちるのだ。

でもいざ練習を始めると無心になる。周囲の音色に身を任せる。幼いころからこういう時間を過ごしてきた。自分の出番がきたり、周りの出番が着たり。音だけに集中する時間。少し汗ばみつつただ息を吹き込む時間。

 終わったら、なんだか鬱鬱とした気分が落ち着いていた。こういう気分は表層から治るものでもなくて、無意識の領域がカチッとハマらない限り、ぶりかえしたりするんだけれど、それでも表面が整った。オケの練習に救われたなと思う。

 最近のオーボエは重厚系が好かれている。昔はもっと開いている音とかが多かったらしく(録音でもそういう音をよく耳にする)、私の音っていい音なんだろうか。いい音ってなんだろう。

ダブルタンギング改善されていくのに対して「若いっていいなあ」と言われて、ん?と思った。練習しただけだしみんなできると思う。

20230210

 今日は仕事終わり、ちょっと早めに抜けて新幹線で東京へごうたに会いに行く。今回は楽器屋めぐりも兼ねているため、オーボエも持っていく。JDR(日本ダブルリード協会)から独立したルボアという楽器店の知り合いが、オケにいて、その人に紹介してもらったがためにリード制作風景を見せてもらうことになった。

 私はかれこれ10年近くオーボエを吹いているんだけれど、リードの調整は全くしたことがない。登山グッズへの投資よりもリードへの投資をした方がよいのでは、と今更思う。

 ここまでリードリードと言ってきたけれど、ここで一応リードの紹介をしておくと、オーボエという楽器で音を出すためには、吹き口に二枚の木の板を合わせた細い管を装着する必要がある。これをリードと呼び、それを振動させて音を出すんだけれど、これが消耗品な上に、手作りだから当たり外れあるし、でも音の良し悪しはほとんどリードで決まるし、そしてそれなりの値段(3,500円くらい)がする、という悩ましい代物なのである。

単純計算をすると、リードを1カ月に1本買ったとして、¥3500×12ヶ月×10年=42万…。ただリードを自作するとなるとまたお金がかかり、大体メーキングマシーンが30万。これからまた10年くらい吹き続けるとなると、まあ、うん。自作できるに越したことはないよね。ただ、0から自作をするのではなくて、少し手を加えるという形でリードづくりに親しむことから始めたいと思う。もはや職人だよねこれ。オーボエ奏者すごい。これはオーボエ奏者あるあるかもしれないけれど、リードが割れる夢って定期的に見るんだよね。悪夢でしかない。

こんなコストがかかる楽器だけれど、愛おしいオーボエ。メロディ吹くの大好きだし、このへんてこな音色は他の楽器では絶対に出せない。私の活躍の場を考えたら安いものである。うつの改善もここで少し見られたように思うしね。楽器を吹くというのは小学生のころから続けていたことだから、なんか基本に帰るというか、安心する。

 ちなみに楽器は中学2年生の冬に家族にお願いしてオーボエ(クランポンE45)を購入し、大学1年生の全国大会に行くまでその楽器と過ごすことになる。

今はCabart(ロレー)を大学の時に中古で買い替えた。売却費を充てて+13万という破格で購入した。買い替え当時はあまり楽器が響かずおかしいなあ、前の楽器の方がよかったかもと思ったが、しばらくオーボエから離れてヨガをしたり体を整えられたからか、良い音でなってくれるようになった。オケの団員の人たちにも良い音と評価してもらえて、あの時買い替えてよかったなと心底思う。E45はマーチングをやっていて、氷点下でも楽器を吹くことがあったため管の内側が樹脂でできているものを選んだ(オーボエは寒いところで吹くと膨張で管が割れることがあり、楽器の備品の楽器は結構割れていたりする。一度割れると応急処置はできるが基本治らないためよくよく注意が必要)。

 特にソロでコンテスト出たりはしてないし、アンコン苦手だし。経歴は大してないけど、一応長くはやってるよね。

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