お気に入り度◎◎
おすすめ度◎◎◎◎
良い点
・オールブラックのクールな意匠
・極めて完成度の高いIWCセーフダイブシステム
・便利なベルトのクイックチェンジシステム
・30気圧防水の強靭なケース
・外装をラバーで覆い耐衝撃性を高めている
・頑強な自社製フライバッククロノグラフCal.89631
悪い点
・外装のラバーは剥がれると元に戻せない
・着用する人を選ぶサイズ感と重量
・ペラトン式自動巻ではない

現行のアクアタイマーは影が薄いです。モデルチェンジを求める声も多いようですが、個人的には、完成されたIWCセーフダイブシステムを搭載しておりこれ以上いじる箇所がないと思うので、地味ながらもこのまま継続してほしいです。

ガラパゴスは真っ黒のアクアタイマーとして知られています。単なるおしゃれ目的と勘違いされることも多いですが、黒の分厚いラバーで全体をコーティングしているのは耐衝撃性を高めるためです。
ガラパゴスはラバーのコーティングが剥がれると下のステンレス素材が剥き出しになります。厚くコーティングされているため、基本的には心配は要りません。しかしながら、再コーティングができないため、元に戻すには高価なケース交換やベゼル交換(当然ながら、IWCですのでケース、ベゼルのいずれも永久的に部品を保有し交換可能です)しか方法がありません。

ペラトン、クルト・クラウスの系譜に連なる「IWCの頭脳」ステファン・イーネンの手によるIWC渾身の頑強な自社製フライバック付きクロノグラフCal.89365を搭載していますが、スケルトンバックでは無いので機械は見えません。代わりにガラパゴス諸島の生物がエングレービングされています。
Cal.89000系の特徴として12時位置の同軸積算計として時分を示す小さな時計が付いており、極めて読み取りやすくなっています。ガラパゴスでは、12時間積算計が取り除かれています。ダイビングでは長時間の計時は必要無く、分積算のみとすることで読み取りのエラーを排除するためです。

セーフダイブシステムを搭載しているため、ケースは複雑な二重構造になっており、9時位置の穴(エスケープバルブと間違える人が多いです)はクラッチ機構に入った海水を真水で洗い流すためのものです。


セーフダイブシステムは、特殊なクラッチ機構によりアウターベゼルによってインナーベゼルを操作、かつ回転方向により接続が切れるという極めて凝ったものです。




ベゼルの意匠は往年のOCEAN 2000に似せています。


ラバーストラップは簡単に交換できます。
ブレスレットも装着できますが、ラバーの黒いケースとステンレスブレスレットの組み合わせは微妙な感じでした。通常のバネ棒が付いていますので、NATOストラップを合わせることもできます。

300m防水の耐久性と実用性を極限まで追求した、プロフェッショナルのためのツールです。やや個性的なモデルですが、実用的なIWCセーフダイブシステムと合わせて、潜水用時計の完成形と考えて相違ないでしょう。


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