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IWC インヂュニア Ref.3239をたたえる

IWC インヂュニア Ref.3239

お気に入り度◎◎◎
おすすめ度◎◎◎◎◎

良い点
・潜水も可能な12気圧防水
・インヂュニアSL Ref.1832ジャンボの系譜に正当に連なる21世紀のインヂュニア
・ケース、ブレス共に極めてレベルの高い外装
・より薄く、腕にフィットするケース
・ETAベースのためメンテナンスが容易

悪い点
・耐磁が40,000A/mにスペックダウン
・ペラトン式自動巻きではない
・文字盤の仕上げが簡素
・ブレスレットを手入れしないと腐食し固着、脱落の危険性あり(IWCのブレスレット全てに共通のリスク)

ルクルトムーブを載せたRef.3521が廃盤になった後、数年間インヂュニアはラインナップから消えました。2005年、IWCはジェンタを呼び、再びインヂュニアに手を加えてもらおうとしました。しかし晩年のジェンタは作風が大きく変化しており、契約は成立しなかったようです。結局オリジナルのジェンタインヂュニアRef.1832のデザインを踏襲しつつ、グイ・ボベによる、スポーティなデザインのインヂュニアオートマティックRef.3227(2005年)が登場します。僅か4年でRef.3227が廃盤となり、その後2013年にクリスチャン・クヌープによるアップデートが加えられたのが本作です。

大きな変化としてはリューズガードが付きました。またベゼルが細く5つの穴も小さくなり、全体的にのっぺりした外観になりました。前作はギョーシェ彫りの凝った文字盤にダイヤカットされたカミソリのようなインデックスを持っていましたが、コストダウンのため彫り物のないシンプルな文字盤となり、インデックスもシンプルなものになっています。

ETAベースのCal.30110を採用したことから価格帯も下がりました。また耐磁性能のダウンと引き換えに直径40mm、厚さ僅か10mmというクォーツ時計並みの小型化を実現しており、装着感も大変良くなっています。完成度は非常に高く、今も高い人気を持っています。IWC愛好家向けの前作と異なり、取り回しも良く万人向けとの印象を受けます。

文字盤がそっけない、ペラトン式自動巻きではない、耐磁が40,000A/mで前作の半分、などインヂュニア愛好家として気になる点もありますが、驚くほど薄く、一つの時計として完成された至高のインヂュニアといえます。

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