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IWC インヂュニア ミッションアース Ref.3236をたたえる

IWC インヂュニア ミッションアース Ref.3236

お気に入り度◎◎◎◎◎◎
おすすめ度◎◎◎◎◎◎

良い点
・潜水も可能な12気圧防水、ゴルフやハンマーの打撃にも耐える強靭な衝撃吸収装置付ペラトン式自動巻きcal.80110、80,000A/m以上の耐磁性を備えた最後のモデル
・インヂュニアSL Ref.1832ジャンボの系譜に正当に連なる21世紀のインヂュニア
・精緻かつダイナミックな加工の軟鉄製文字盤
・ケース、ブレス共に極めてレベルの高い外装
・より腕にフィットするケース
・リューズガード新設、夜光もバッチリでラバーストラップも付き過酷な環境下に最適

悪い点
・46mm、260gという規格外の巨大さ
・スポーティーなデザインは好みが分かれる
・ブレスレットを手入れしないと腐食し固着、脱落の危険性あり(IWCのブレスレット全てに共通のリスク)

Ref.3236インヂュニアミッションアースは、インヂュニアSLジャンボ(Ref.1832)のデザインを継承しつつも過酷な環境にも耐えうるスポーツウォッチとして設計されました。ペラトン式自動巻自社ムーブと軟鉄製インナーケースを備え、スペックも正当に継承しています。私の最もお気に入りのひとつであり「これさえあれば他には何もいらない」と思える数少ない時計のひとつです。スポーツ色が強くケースが46mmまで肥大し260gもあります。

ルクルトムーブを載せたRef.3521が廃盤になった後、数年間インヂュニアはラインナップから消えました。2005年、IWCはジェンタを呼び、再びインヂュニアに手を加えてもらおうとしました。しかし晩年のジェンタは作風が大きく変化しており、契約は成立しなかったようです。結局オリジナルのジェンタインヂュニアRef.1832のデザインを踏襲しつつ、グイ・ボベによる、スポーティなデザインのインヂュニアオートマティックRef.3227(2005年)が登場します。僅か4年でRef.3227が廃盤となり、2009年に登場したのが本Ref.です。

バキバキのケースおよびブレスの加工は見事なもので、恐ろしく手の込んだ外装は似たような時計が増えてきた近年のモデルと比べても全く見劣りしません。軟鉄製文字盤にも凝った加工がされています。よく見るとわかるのですが、文字盤のパターンはインヂュニアの頭文字「I」パターンでラバーストラップも同じモールドがされています。

前作のRef.3227と比較すると、ケースのエッジが弱くなり造形に変化がみられます。ブレスレット中央のリンクから続く盛り上がりがベゼルとの接触面まで延長され、より一体感が高まっています。ここの部分のエッジはやや角を落とされ、滑らかな印象です。

さらにケース自体が左右に落ち込むよう曲げられたので46mmのサイズにも関わらず装着感は良好です。

ペラトン式自動巻ムーブメントcal.80110を搭載しており、耐久性、耐衝撃性も抜群です。耐磁80000A/m、120m防水(iwcの基準では潜水も可能)のため、死角なしです。「時間の金庫」という宣伝文句でしたが、大いに納得です。

(なお非公式ではありますが、ゴルフに着用できるほどの耐衝撃性を持ち、耐磁も80000A/m以上と言われています。)

なお、ミッションアースが「耐磁80,000A/mを備えた最後のインヂュニア」です。これ以降は中身の機械および耐磁性能もスペックダウンの一途を辿っています。

Ref.3227とはスペックが全く同じであり、中身も同じためどちらを選んでも間違いありません。よりスポーティさを纏い、半ばフィールドウォッチに寄っているのはミッションアースでしょうか。

コメント

コメント一覧 (2件)

  • はじめまして。こんなにインヂュニア愛が強い方は見たことがないので、コメントさせていただきました。

    私は現在ミッションアースとミッドサイズを1本ずつ持っていてますが、その前は2005年に出たAМG所有しており、インヂュニアが好きでした。

    しかしその後に出たモデルではここらへんのインヂュニアを否定するようなモデルが出て、少し萎えてました。

    23年に出た現行機は完全復活ですね。しかしお高い…。

    間違いなくこんなにたくさん所有している方は他にはいないと思います。

    今後もインヂュニアの記事をどんどん発信していただきたく存じます。

    よろしくお願いいたします。

    • はじめまして
      愛好家の方からのコメント、とても嬉しいです。

      お持ちのコレクション、いずれもmasterpieceであると考えます。耐久性抜群のミッションアース(国内外の過酷な環境下で使い実証済です)、デイト表示の窓が端に寄り、無駄のないサイズ感が良いミッドサイズなど、いずれも個性的な魅力を持ちます。

      ここ数年は「インヂュニアらしさ」とは一体何か、よく考えさせられた期間でした。

      この辺りも含めて、今後もインヂュニアの記事をたくさん書きますので、楽しんで頂けますと幸いです。
      いつでもご連絡、お待ちしています!
      (ごうた)

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