【レビュー】仙台のクラシカルなホテル「江陽グランドホテル」に泊まってみた

仙台駅前の繁華街に位置する江陽グランドホテル。何度も何度も天使像が立ち並ぶ面前を通ってはおりましたが、一度も泊ったことはありませんでした。

今回、結婚式後の記念として夫婦で利用させて頂いたのですが、すばらしく良かったのでぜひおすすめさせてください。

このホテルが好きになれそうな人

・骨董や美術が好き
・少し古くなった味のある建物が好き
・美女と野獣に出てくるお城みたいな雰囲気が好き
・アールヌーボーや花柄、重厚な家具が好き
・バブルの残り香が好き(?)
・お嬢様の雰囲気を感じたい

所感によるプロファイル

立地
・体感で仙台駅から歩いて10～15分
・大通りに面していたが、音が気になる私でも窓を閉めれば眠れた

客層
・ビジネスマンの一人宿泊
・家族旅行
・女性一人客
・カップル、夫婦

費用
・2024年ゴールデンウィーク、朝食つき・ダブルベッド、2名宿泊
・17,000円

設備
・大浴場以外、全部ある
・朝食会場が広いし贅沢

絶賛ポイント

エントランスが異人館

革の層貼りのソファがいくつも並び、壁には迫力あるハンティングトロフィー（動物の頭の壁掛け）。おそらく高いであろうワインに、ステンドグラスの壁画に、石のタイル床に、象牙に、数えきれないほどの大理石の彫刻・・・！

芸術品がこれでもかと並んでおり、神戸異人館にも負けない内装です。ホテル経営者はものすごい資産家なのではないでしょうか。

ホテルマンが上品で落ち着きがある

部屋の案内から朝食会場でのサーブから、全てがスムーズでこんなにストレスフリーなのは久しぶりでした。淡路の旅館や有名外資系ホテルよりも、ずっと素敵なホスピタリティです。これだから少し古いホテルが好きなのです。

朝食会場のテーブルクロスは、一組ごとにかけ替えます

まるでウィーンフィルハーモニー金貨のような壁の装飾。BGMはなんだか謎でしたが、まさにパーティ会場です。

サーブのタイミングもばっちりで、プレートの彩の良さ、カトラリーがスターリングシルバーなのにも驚きましたが、私はテーブルクロスをかけ替えているホテルマンを見て、思わず目をみはりました。

ホテル内探検が面白い

覗いたらいけないところもあったかもしれませんが、どこを歩いても美術品があります。館内をうろちょろしたい。トイレの個室に蛇口があって、水の出るところにバルブがあって、それをひねると水が出ると言う代物にはここで初めて出会いました（バルブを洗浄できるからという理由？）。

宿泊したお部屋について

我が家もこんな内装にしたい

エレベーターを降りると大きなソファと絵画がお出ましです。

そこから落ち着いた色のカーペット総敷の廊下を歩き、さんごのような形のキーホルダーのついた鍵を差し込んで、部屋のドアを開けてみると、やっぱり中も裏切りません。飴色に光る木製のスーツケース置場に、フカフカの一人掛けソファが２つ。東京の山の上ホテルと同じタイプの、ファブリックの間接照明が併設されているラジオがおいてありました。豪華絢爛、というわけではないのです。上品で落ち着く空間になっており、こんな部屋づくりができたらなあと思うくらい、好みにはまりました。

お風呂はトイレ同室のタイプで、ビジネスホテルのものよりも広めな印象です。年数は感じますが丁寧に磨かれたことがよく分かる、清潔な空間でした。アメニティはポーラでした。

プレゼント

ホテル案内のファイルに、便箋と封筒とポストカードが数枚入っていました。私たちはアナログ夫婦でよく手紙を書くのでとても嬉しいプレゼントでした。

結婚式を挙げた日の記念すべき宿泊となったのですが、お値段以上の優雅さに大満足です。素敵な宿泊体験でした！