購入してからかれこれ6年になる、ゆるポタが大得意なミニベロ自転車をご紹介します。
すごくかわいいし、良く走ります!
ロングランをしない私には、色々丁度良いのです。
<おすすめしたい人>
・クラシカルで品のある雰囲気が好き
・ポタリングをしたい
・少し変わったものが好き
・自転車にかけれるお金は、10万円未満
・そこそこのスピード感が欲しい
・ミニベロに興味がある
・坂道を登る
出会い
2018年あたりに第一次ゆるキャン△ブームがありました。
私もそこで例に漏れずアウトドアへの憧れを募らせました。
キャンプは難しいけれど、自転車ならできる!
ということで主人公のなでしこちゃんが乗っているDAHON(ダホン)の折り畳み自転車を購入しようと思い立ちます。
調べていく中で「ミニベロ」という言葉を知りました。ミニベロとは、小径車つまりタイヤの小さな自転車のことで、折り畳み自転車もミニベロの1つと言えます。
普通の自転車と比べると、ただタイヤが少し小さいだけなのに、こんなにかわいくなるのが不思議です。またかわいいだけでなく少しクラシカルな趣もあって、私のツボにハマり、折り畳みにするかしないかはさておき、ミニベロを買うことに決めました。
当時大阪に住んでいたので、雑誌に掲載されていた「ベロ・ライフ・アンプ」というミニベロ専門店に行ってみることにしました。
とっておきの買い物をする時は、実物を見る派です!
ミニベロについてお勉強もさせてもらえるお店
こちらが、Velo life UNPEU(ベロ・ライフ・アンプ)のサイトです。私は中津店に行きました。
店内はどこを見ても、かわいいミニベロ車。あまりの多さに、本腰を入れないと選べないぞと気合を入れたのを覚えています。眺めていると店員さんが話しかけてくださいました。
DAHONの折り畳み自転車が気になっていることをお伝えすると、丁寧に説明いただいたのですが、そこに商品として置かれておきながら、
接合部分がどうしてもウィークポイントになるので、持ち運びをそこまでしないのであればおすすめしません!
と断言されます。
持ち運びしないわけではないけれど、まあたくさんするわけでもないからなあ・・・
折り畳み自転車で輪行(公共交通機関などで袋に入れて持ち込んで、移動先でサイクリングをすること)してみたかったりもするんだよなあ・・・
そして店員さんにおすすめを聞くと「絶対にこれ」と言われたのが、このRSWでした。理由は価格の割にシマノのギアとブレーキが入っており、付属品のことも考えるとスペックに比べて断然お得だとのこと。
気になっていた輪行についても訊ねてみると、「RSWでも普通にできるよ」とのご回答が。ちょっと難易度は上がるようでしたが、できないことは無い。
その他防犯含め、初心者が知るべき情報を何でも丁寧に説明してくださる店員さんのおすすめでしたから、すっと信頼し、またRSWの可愛さがDAHONを優に超えていたのもあって、こちらを購入することに致しました。
好きなお店なので、ちょっとお店の株も上げておく
こちらのお店では、実際にお店の前を走っているところを見て、フレームサイズを見てくださいます。
初めての自転車に跨って走行しているところを見られるのは、
ちょっと緊張しました・・・笑
ハンドルとサドルの高さも同様に調整いただきました。サドルは急に上げると初心者には危ないとのことで、購入してから2回目の来店時にしっかり上げて頂きました。
そしてありがたいことに、今もやっているかは分かりませんが、当時は無料で点検・簡単な整備をしていただけます。
ミニベロ専門店ということで、速さと機能性ばかりではなく、お洒落さも大事にされているお店です。ブルックスという革製のサドルやハンドルにはやっぱり憧れますね。
サドル他カスタム例
この弾丸型ライト、結構高かったような・・・
自転車ブランド「ラレー」とは
さて、購入した自転車のブランドにも触れておきます。
ラレー(Raleigh)は、1887年創業のイギリスの製造会社です。自転車製造業界では最古のブランドと言われるほど老舗で、世界中にたくさんのファンがいます。日本においても、ラレーから学んだ技術が今の日本の自転車産業の基礎を築いたとも言われていおり、国内外問わず信頼を集めています。
しかし現在の日本で、ラレーのミニベロの知名度はそこまで高くありません。大体街中で見かけるのは、ダホンやビアンキ、トレックあたりではないでしょうか。マイナー車のあまり自転車店に寄った際、お店の人から「ちょっと自転車見て良い?」と声をかけられた、なんて嬉しいこともありました。
ちょっと珍しい自転車、というのもまた良いところです。
購入時の注意:ラレーを謳いながらラレーでは無い問題
日本で販売しているラレー製品は、厳密に言うとラレーでは無い可能性があります。というのも流通しているほとんどのものが、新谷工業が台湾で製造したものの様なのです。
ラレーを謳いながらラレーでは無いことについて、方々のサイトで考察されているのでそちらを検索頂きたいのですが、もし「純ラレーであることを大事にしたい!」という場合には、イギリスのストアでのラレーをお求めになるのが良いかと思います。
私の自転車の出所は分かりませんが、
乗りやすいしかわいいから良いのです。
RALEIGH(ラレー)RSS RSWスポーツの詳細
こちらが購入当初の写真。
こちらが6年目現在の写真です。ここ4年は屋根付き屋外駐車場(横から雨が降ると濡れる)で保管しています。
ちょっとツヤが減ってますね・・・フレームのお手入れもしようかしら
カスタムしたのはライトとボトルゲージを後付けしたくらいで(今は外しています)、ほぼ購入当初のままです。
消耗品部分は少し交換しています。チェーンは伸びてしまったので一度交換しています。タイヤは5年目にして後輪がパンクしたため交換しています。
ブレーキワイヤーとブレーキシュー(パッド)は変えたことがありませんが、そろそろ寿命かなと思っています。
メンテナンスで行っているのは、タイヤのチェックと空気入れ、チェーンの掃除とオイル差し、定期的に本体を乾いた布で磨くといった程度です。
丈夫なので、お手軽メンテナンスだけで健康的にいてくれています。ありがとう。
値段・防犯
2019年当時、鍵など付属品付きで¥62,000でした。
初ボーナスを使って購入した当時は「あ~高い買い物をしてしまった~・・・!」とショッキングに思っていたのですが、改めて今金額を見れば、モノにしては高くなかったように感じられます。
2024年現在での販売価格を調べてみると、店頭では税込¥88,000のようです。だいぶ値上がりしているのですね。
見た目が良い自転車なので防犯面を心配していたのですが、チェーンの性能が良かったのか、教えて頂いたチェーンの付け方が良かったのか、この価格だったらもっと良い自転車を狙うのか(?)、盗難事件はなく今に至ります。
このブレードロックはポールなど動かないものと一緒に結んでいて盗まれたら、金額保証をしてくれます。
でも写真の通り、85cmサイズでは長さが足りないので、もう一回り大きいものだとより安心です。
色
ミスルトーカーキ。
ミスルトーとはヤドリギのことだそうで、深めのオリーブ色といった印象です。メタリックで洗練されたというよりかは、クラシカルさや落ち着きが感じられる、私が好みの色で気に入っています。
フレーム
素材はクロモリ。サイズは480(160-175cm向け)。
ホリゾンタルトップチューブと言って水平にチューブが走っているのが、また良いですね。
サドル下のボトルゲージ用ダボ穴もとても便利です。私はAmazonでぽちったボトルケージを付けて、そこにボトルを入れたり、ボトル型のポーチ(救急の整備用品入れ)を入れたりして使っています。
クロモリとは
鉄が主成分の金属合成素材のことです。
靭性があり、振動吸収性能が高く寿命も長いのが特徴。その一方で重さがあるため、ロードバイクなど長距離走行の際は軽くて丈夫なカーボンの方が好まれます。しかしカーボンは高いです。
重さ
11.5kg。参考までにママチャリの重さは20kgくらいで、クロスバイクは10kgくらいです。
20代女性、自称力持ちの文系の私が、階段を自転車を持ち上げて登ることができています。
ギア
シマノの8段変則(SHIMANO ALTUS)で、スムーズにギアチェンジすることができます。
急な坂の時は1を使うこともあり、1~8段階まんべんなく使っています。ギアチェンジの仕方は小学生用自転車と同じ、グリップシフト(RevoShift)ですので簡単に操作できます。
スピードはそれなりに出ます。電動自転車は普通に追い越せますし、クロスバイクも場合によっては抜かした方が楽なくらいのスピードです。残念なことに(?)スピードが出るようには見えないので、信号待ちの位置とかでやきもきすることもあります。
スタンド
ダブルレッグセンタースタンド。
街乗りするならスタンドはほぼ必須なのではないでしょうか。とっても便利です。ただ、長距離ライドやがたつく道を走ると、六角ネジが緩んでスタンドがガタガタ鳴り出したりします。30km以上走るのであれば、締める道具を持っていくと快適と思います。
クランク
スギノのクランクです。
スギノのクランクはアマチュアからプロまで、たくさんのユーザーに愛されています。チェーンリングには巻き込み防止のために1~2cm程度のカバーがついていますが、ユニクロのゆるめのデニムは巻き込まれて引き裂いてしまいました。
汚れや破れを気にしないパンツか、スキニータイプなど足首の締まったものを履くか、バンドで裾口を止める必要があります。
マーク
heronという鷹のモチーフがついています。小さなイギリス国旗も後ろの方についてたり。
ブレーキ
シマノのVブレーキ。
クロスバイクでよく見かけられる、タイヤをクッション(ブレーキシュー)で挟む、よく見かけるタイプのブレーキです。
泥除け
ブリキ風ステンレス製?
私はチェーン掃除のしにくさから外してますが、外さない方がクラシカルな雰囲気が高まります。
サドルとハンドルグリップ
付属品でこのクオリティに驚きます。どちらもクッション性があり、色もブラウンでかわいらしいです。
サドルにはRaleighの文字入り。
グリップの方は糸で縫って止めているデザインで、長年使っている内にその縫い目が上になりました。問題はありませんがいつかほつれたりとかするのかしら?
タイヤ
DURO 20×1-3/8 E/V
20×1(451規格)という少し太めなサイズです。おかげでミニベロでありながら、排水溝の蓋や路肩の段差もいけて、街中走行しやすいです。英式バルブのため、ママチャリ用の空気入れで空気が入れられます。
写真では前輪と後輪でタイヤが違いますが、前輪のサイドベージュのものがオリジナルです。
後輪は路上に落ちていた陶器(なぜ落ちているのだ)を踏んでパンクしたので、ブリヂストンのものに変えました。
前輪も大分劣化して若干ひびが入っているので、
そろそろ交換かな・・・?
よかったこと
タイヤ交換やチェーン掃除などができるようになる
かわいい見た目に愛着がわき、また当時値段の高さの衝撃があったことで、ダメにしてしまってはもったいないと、手入れを大事にするようになりました。
また乗り心地の良さから中距離ライドをしてみようと言う時に、途中でパンクしても大丈夫なように、何かあっても大丈夫なようにと、整備技術が身につきました。
気持ちよく走る楽しさを知れた
クロスバイクとミニベロロードの間のイメージをしてもらうと、スピード感が伝わりやすいように思います。ちょっとこげばひゅーんと進む。
米澤穂信さん著作の「古典部シリーズ」という小説にて、福ちゃんが自転車の良さについて語るシーンがありました。彼の言う通り、「自分の脚力でどこまでも行ける」というのは、気持ちの良いことでした。
またミニベロはスタートのこぎ出しが楽です。停まる前にギアを下げてさえおけば、かなり楽に街乗りできるということも、ポタリングに向いているところだと思います。
いつみても可愛い
駐輪場でパッと見た時。美容室の前に置いた時。
いつでもかわいいのって、すごく嬉しいです。
困ったこと
スカートでは乗れない
かわいい自転車にはかわいい服装を、と行きたいところですがスカートは履けません。
チェーンが巻き込むということもありますが、フレームがホリゾンタルであることから、どうしても乗る時足を後ろに蹴り上げるので無理です。
スピードが出ると思われないから、優先されない
スピード出したくなくても、歩道をゆっくり走るには物足りない、それくらい軽快な自転車です。でもそれが見た目には出ておらず、ただのかわいい自転車だと思われちゃうので、よくママチャリに前に入られます。
穏やかな心持が試される毎日です・・・
段差がある時は腰を浮かせた方が良い
段差の衝撃が結構激しいです。歩道に乗り込む時は腰を浮かせるようにしています。
数年前に「段差の衝撃があまりに多いと自転車の劣化を早めてしまいそう・・・」と心配になったのですが、今も健在なので、それなりにラフに使える丈夫な自転車なのでしょう。
しかし、やっぱりあまりに道が悪いとスタンドを止めている六角ネジが緩んでがたついたりしてきますし、できるだけ平坦な道を走るに限ります。
操作にちょっと慣れが必要
ミニベロ車はどれも同じく、乗るのにちょっとコツがいると思います
・後輪がすべる
歩道に乗り込むとき前輪は乗っても、後輪がうまく上がりきれなくてヒヤっとするときがあります。バランスを崩さずにしっかりペダルを踏み混めば問題ないのですが、乗り始めたころは怖がってしまって上手く歩道に乗り上げられないことがありました。でも慣れます。
・前輪がすべる
小回り効きすぎて、急に曲がろうとするとバランスを崩します。ミニベロは急ハンドルになりやすい特性があります。
・前輪が浮く
ギアを低くしすぎた状態で、スタート時に必要以上にペダルを強く踏み込と前輪が浮くことがあります。これはちょっとビビりますが、バランスさえ崩さなければ問題ないです。
バランス感覚はおのずと培われます。
私はサドルの高さを地面に足がつかないくらいに上げていますが、バランスを崩した時にはサドルから前に降りて両足を着きさえすれば、こけることはなく、今までこけたことはありません。
まとめ
とにかくかわいいミニベロ車。最後少し操作性の難しさについて触れましたが、正直それを気にしたことはありません。
軽やかで、かわいい愛車。長く使いたいものです。
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