西面でお買い物
最終日。午前中は西面(ソミョン)という比較的繁華街を歩いた。午前中はスーツケースを転がしつつ街歩きをし、午後は空港へと向かう。モコは韓国コスメを買いたいとのこと。ドラッグストアの名前も指定していて、いかにもモコらしい。彼女はリップを購入していた、と思う。
思う、というのもこの時結構私は足の裏が痛かったのだ。ちょっと不機嫌になるくらいに。山登りが好きでありながら、足の裏が痛くなりやすいというのはちょっと悲しい。足が痛いことしかあまり考えていなかった。
その後、近くに本屋さんがあるとのことで私は一気に活気を取り戻した。ビバ本屋。その本屋はモコがネットで見つけてくれて、保険会社のビルの一階と地下にあった。ぱっと見わかりづらいが、入ったら意外と広く、おしゃれな図書館のようなデザインだった。私はそこで金井山の地図と金井山について乗った登山の本を買った。モコは幼児向けの韓国語ドリルとハングルのコナンの最新刊を買っていた。意外にも日本語の文庫も並んでいて、確か村上春樹の作品が並んでいた。
出国
さて、行きと同じように地下鉄とモノレールもどきそこから金海国際空港(釜山の空港)に向かう。チェックインを済ませ、手荷物を預ける。その時帰りに私たちが座った席は「快適ではない席」だった。チェックインの時に席についてのコメントがあって、読んでみたらそう書いてあってびっくりした。なんだそりゃ。これはおそらく「Unconfortable seats」の和訳で、要はリクライニングができない、非常口近くの席ということだった。2時間だし、まったく問題が無かった。空港2階に位置するフードコートでビビンバを食べる。店の入り口に注文端末があって、そこで番号券を発行し、モニターに番号が出たら取りにいくというわかりやすいスタイルだった。思えば今回の旅ですごく辛いものは食べなかった。このビビンバのように程よい辛さ、甘辛な感じが多かった。それで良い。美味しかった。
早めに出国審査を行い、空港内を散策することにした。しかしスマホを確認すると昨日は3万歩を越していて、私はとにかく足が痛くて結局座っていた。一方モコはNice to CUという変わった名前のコンビニ(韓国ではチェーン店)で、残ったウォンをお菓子にしていた。健脚すぎる。
飛行機の中では、窓際をモコに譲ってその隣に私、その隣に男性が座った。
その男性と話をし出したのは、私が機内食のパックをなんとか閉じようとした時にフォークを滑らせて、眠っているところ席に飛ばしてしまった時のことだった。「ジャパニーズ?」と聞かれ、そうだと答えると流暢な日本語を喋り出した。
すごく優しい対応をしてくださり、実は乗車した時も荷物を棚にあげてもらってもいて、なんて良い日本人なんだと思ったら、韓国の人だった。すっかり韓国語が上手な日本人だと思っていた。40歳くらいの韓国人の男性は釜山の帰りの飛行機では何やら事業をやっている社長とおしゃべりをしながらきた。
どこに行ったんですか?と聞かれ、釜山で登山したと言ったらかなりマニアックだとのこと。正直私たちもそれは気づいてた。ただ、他にはできない、他の人とちょっと違う体験というのが私たちには嬉しかった。
そういうわけで、私の旅の話はおしまい。
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