新幹線の中より
おはようございます。
やまびこに乗り込み、仙台を6:25に出発しました。今新幹線の8号車8番ええ席に座っております。ちょっと風水とか考えました。笑
久しぶりの朝活。早朝からの活動。旅を始めけり。楽しいなあ。
私は朝が好きなので、みんなが起きだすこの時間に出かけられるだなんて、充実感がすごい。
私が住んでいる仙台では結構雨が降っていたので、朝私がバタバタ支度しているので起きてきた母が、車で駅まで送ってくれました。
今日一緒に出かけるべスティのモコが今回の旅費を5万円まるっと立て替えてくれているんだけど、母が送ってくれることで生まれた時間がなかったら、余裕のなさですっかり忘れていくところでした。本当に助かった。
昨日の夜、眠れないかななんて思っていたのだけれど、一昨日オケ(アマ)の練習が夜にあって、寝るのが23時を過ぎ、荷造りのために、というかソワソワして朝5時に起きていたので、ちょうど良い寝不足でちゃんと寝れました。
旅行において睡眠って大事だから、掛かっている病院で睡眠薬でももらった方が良いのではないか(私は双極性障害)なんて思ったけれど、大丈夫そう。
後、空気って大丈夫かしら。鼻炎アレルギーだから薬は持ってきたけれど、あ、なんか心なしか鼻の奥がイガイガするような・・・
新幹線のなかは指定席ということもあるのか、3人がけの椅子を1人で占領しています。
あまり行きたくなかったんだけれど、さっきトイレに行ったら、めっちゃくちゃ綺麗だった。パウダールームまである。え、こんなんだったっけ。すごー
成田空港から出国審査、大韓航空で釜山まで
成田空港での手続きが思っていたよりも数倍楽で驚いた。特に驚いたのは荷物を預けるとき。端末があってそれを操作して、手荷物用のシールを貼ったら、自動で荷物がベルトコンベアーに乗せられて運ばれていった。チェックインの自動化は知っていたけれど、まさか荷物までとは・・・。私の操作にグランドスタッフがついてくれていたのだが、ふと隣を見るとモコが一人で操作し、案の定動作停止してなぜかスマホを見ていた。操作方法を調べていたのだろうと思う。
私は機械操作、看板確認や周囲の認知が得意だけれど、調べものについてはデジタルが苦手、というのに対し、モコはスマホで調べるのは得意だけれど、周囲に気付くのが遅く、新しいシステムを前にすると混乱しやすいという一長一短が、うまい具合に噛み合う。私はモコの手荷物預かり作業をサポートした。彼女と私は凸凹コンビというか、見事に得意分野や好みが異なる。今回もその関係の良さが存分に発揮された旅となった。
その後も出国審査もなんかよく分からないミラーみたいなカメラを見たり、順調に進む。
長蛇の列になっていたのは外国人の列。日本旅行って今人気なんだなあ、円安だもんなあ。前に台湾行った時は、何もかも時間がかかったよ。
出発が13時前で2時間のフライトの便。国の境界が曖昧なこの空間で、昼食を食べた。かつ丼を食べて、これでしばらく日本のお米とお別れか・・・なんて思う。
スマホを海外で使える設定をし、いざ搭乗(楽天モバイルより圧倒的にアハモの方が繋がりやすかった)。
CAのレベルの高さにとてもびっくりした。女優さんみたいな人しかいなくて、しかもかわいい系とかっこいい系がバランスよくいた。頭には大きな水引のようなリボンをしていた。
あまりの美人さにびっくりしてまじまじと見ていると、異様に綺麗な鼻筋に目が行った。小声でモコに「韓国の整形率ってどれくらいなの?」と聞いたら「7割くらいじゃない?」と言われた。あのCAさんもダウンタイムで顔をパンパンにしていたのだと思うと、想像が追い付かない。
後日整形について調べてみると、CAになるための整形コースも用意されているらしい。また街中にはモデルの写真のような履歴書の写真を撮るお店が、駅のホームにある壁広告には腕を組んだ頼りがいがある雰囲気の男性執刀医が大きく掲示されていた。美意識の高さを感じる。
私が見た韓国女性について書こうと思う。
モコ曰くお姉さんらしい方がモテるということだったが、街中の若い女性の雰囲気もそういう人が多い印象だった。男性と歩く女性は特に素敵なお姉さま感を感じた。凛としているというか、気高い雰囲気というか。うーんまだ言葉にはうまく表せないけれど、軸がしっかりしているような感じ。
また、ショートカットや髪を染める人、パーマをかけているはびっくりするくらい少なかった。黒髪ストレートをなびかせるのが大事なのかもしれない。それからマニキュアしている人も少なかった。私はベリーショートで爪にピンクを乗せていたから、妙に目立ってしまったかもしれない。
ちなみにおばさまたちは見事に韓国ドラマの雰囲気と同じだった。日本でもたまに見かけるが、白さこそ美しさだ!というように顔だけ白くなっている人もそれなりにいた。
話を機内に戻そう。モコが私に窓側を譲ってくれた。フライトは2時間。その内2/3以上は日本上空。そろそろ海の上かなーなんて前の座席に埋め込まれたモニターで現在地を表示させると、鳥取の上空とかだったりする。
しばらくしていると、CAさんが何か配りだした。時刻は14時。
まさかの機内食だった。とんかつでおなか一杯の私と、生姜焼きでおなが一杯なモコは残さざるを得なかった。
行き帰り合わせて機内食で何が一番おいしかったかというと、ここで飲んだオレンジジュースである。果肉入りで本当においしくて、通路側のモコが2杯目を頼んでくれた。
大韓航空には副キャプテンなのかわからないけれど、CAに指示する男性(恰幅の良いおじさん)がいて、私は彼がCAの肘を触りながらコーヒーを頼む様子を凝視していた。触りたくなるのわかるけど、日本じゃ炎上するわな。
いよいよ釜山に到着である。大きめな機体の着陸の時って、少しだけブレーキがちゃんと効くか心配になる。無事到着。
飛行機を降りて空港からタコの足のように延ばされた無機質な通路を歩くと、少しもわっとした。日本の夏とあまり変わらない感覚だった。蒸し暑いけど、耐えられないほどじゃない。6月半ば、気温は30°Cには至っていなかったと思う。
さて入国審査だ、というところで、すっかり入国カードという存在を忘れていた。入国カードを書かずに税関に並び、自分の番になって気づき、もう一度並びなおした。それでも10分も並ばなかった。6月の平日というのは随分空いているのだと思う。でも海外旅行のしてなさが際立ってちょっぴり恥ずかしかった。と、思ったら私たちの後ろに並んでいた人も私たちと同じことをしていた。
ちなみにモコはこの時中国人用の入国カードを使っていて、ちょっと不安がりながら入国したけれど、日本人として対応してくれた。
書類と言えば、時代が時代なので、機内で感染症について書く黄色いカードが配られた。これは入国審査の前にゲートで回収された。
ここで言語についてだが、私は英語の理解がそれなりにできて(英検2級でホームステイしたことがある)、韓国語はからっきし。モコは英語はできないが、韓国語を読む(音のみ)こと、簡単な言葉は話せる(韓流ドラマ育ち)。
この感染症についてのカードは日本語版がなく、英語が全くダメだとちょっと難しいかもしれない。
ベルトコンベアーでぐるぐる回る我らのキャリーケースをピックアップし、釜山空港のコンコースへ。
全然人がいなかった。
天井は高く大きな円柱ブレースが走る。そこから、おそらく海がモチーフのオーナメントがぶら下がり、かぜでくるくると回っている。
到着ロビーは1階で2階に並ぶ飲食店がのぞける。帰りはあそこらへんで昼食を済ませて、夕食は機内食にしよう。
この到着した空港は釜山空港ではなくて、「金海国際空港」。釜山のぷも入っていない。
交通費だけ換金
まずはここで移動にかかる現金を用意する。空港3階にある窓口(1階のは釜山銀行ユーザーしか使えない)で換金。レートは多分悪いのだろうけれど、まあ仕方がない。
ここからモノレール風の電車(二線のモノレール?)に乗り換える。空港から外に出るところにお兄さんがいて、帰りの出国審査にどれくらい時間かかるかとか教えてもらった。日本語ペラペラすぎて日本人だと思ったら、モコは韓国人と見破っていた。すごい。
実はこの駅にも、改札に接するような分かりやすい位置に両替所があり、こっちの方がレートが良かった。次行く人がいればぜひこちらを利用してもらいたい。
モノレールもどきに乗ろう
現金で切符を買うと紙ではなくて、台湾のMRTで使うような丸いコインが出てくる。これをタッチして乗車し、下りるときにはタッチしてからコイン投入口に入れるというものだった(最後コインをそのまま持ち去ろうとしたら、日本のシルバーさんみたいな人に回収された。釜山駅近辺の主要駅の改札にはどこでもシルバーさんのような人がいて、案内をしてくれる)。
このモノレールモドキ。橋で海を渡るのだが、路線ががたがたしてるのか、風に煽られているのか、揺れが面白かった。まさに地震のような縦揺れで、面白いのか怖いのか笑いが止まらなかった。この揺れは空港から陸へ向かう時にしか感じなくて、帰りはちょっと物足りない気持ちになった。
モノレールモドキ等、釜山駅までの道のりはモコがユーチューブで予習をしていた。私はYouTubeで山のことしか見なかった。ちょっと申し訳ない気持ちになったけれど、モコは山について何も調べていなくて申し訳ないと言っていた。全く!良い人にもほどがある(笑)
そこから地上を走る地下鉄の2番というものに乗り込み、釜山へと到着。シルバーさんが出口6だと教えてくれてそこから地上に上がる(いつの間にか地下鉄になっていた)
地下鉄の入り口は大きく、日本の都会のように、地下鉄に乗る方向で見れる、横長なモニターがあって、おそらく広告掲示をしている場所なんだろうけれど、なぜか誰かのデスクトップがつぶれたような形でおっぴろげになっていた。
ホテルでチェックイン
地下鉄出口からすぐに見覚えのある外観を発見する。ベージュから上にむかって薄くなっていくタイルの外壁。私は東横インメンバーに入っていてよくお世話になっているので、なじみのある外観に思わずほっとする。
チェックインをするとき、日本語ペラペラの韓国人が対応してくれた。初めは日本人だと思ったのだけれど、名札をみたら韓国人だった。わからないくらい日本語が上手。
1306号室。13階に向かう。
3台あるEVがひっきりなしに動いているはずなのに、なぜかなかなか迎えにこない。おそらくEV間で情報共有をしていないのだ。15階でだれかがボタンを押したら一斉に15階に向かいに行っている。日本だとEV待ち時間の計算をして設備計画をしているからあまり気が付かないけれど、そういうのも独自のものだったりするのかもしれない。同じ日本の会社が建てた建物でも、韓国ルールというもので建っているのだろう。
13階、さぞ眺めが良いだろうとドアをあけると、ムンと鼻をつく塩素の臭い。以前台湾に宿泊したときも、なぜか塩素臭くて、思わず私たちは笑った。
室内は私が知っている間取り。塩素臭くたってなんたって、拠点ができるとこんなにも落ち着く。
思わずベッドに身を預ける。昔友人の家でこれをやったら「そんなことしたら嫌われるよ」と怒られた。人の家に行ってすぐに人のベッドに座ってはいけない。私が今寝転がったベッドは、今回の旅でずっと使うベッドなのだ。
その日の釜山は26度くらいで蒸し蒸しと湿気があった。イギリス人がの知人が「日本は超Humid! 」なんて言っていたけれど、彼はきっと韓国や台湾に行ったことないのだろうと思う。そういうわけでエアコンを入れようとしたら、なんとリモコンが全部ハングルだった。まるでわからない。ここでモコが写真を撮るとハングルが日本語になるアプリを使ってくれて、ドライモードにすることができた。ありがとうモコ。そういうのが私は面倒になってしまうタイプなのだ。
すると私のベッドに直風がくることがわかった。しまった。ベッドはここと決めてしまった。風向きを変えたらなんとかなるかも?なんて考えていた時、モコが「ゆりちゃんベッドこっちでいい?」と聞いてくれた。私は素直に「風があたるかも・・・」と伝えると、モコが「私は気にならないからどっちでもいいよ~」と言ってくれて、両方のベッドに寝っ転がり、始めに使ったベッドではない方を使わせてもらうことになった。女神。まあ、昔一緒のベッドで寝てお泊まりとかしたし、そういうのは気にしないタイプなんだろうな。こういうのも彼女のタフさの一面だと思う。
WOWPASSを発行
さて、少し休憩した後、東横インの1階に設置された端末で「WOWPASS(ワオパス)」の発行をすることにした。モコの調べの元、キャッシュレス率の高い韓国で、支払いは基本的にこのWOWPASSで済ませることにしていた。WOWPASSとはT-moneyという日本で言うSuicaに、デビットカードが付帯しているICチップ付きのカードである。
WOWPASSはWOWPASS端末で発行する。その端末はホテルやショッピングセンター内などに設置されており、カードへの入金や両替を行ってくれる。端末に日本円を投入するとWOWPASS内にウォンとして入金され、ウォンの現金が欲しい時にも日本円を入れるとウォンのお札が出てくるのだ。カード自体も便利だったけれど、この両替機能が本当に便利で、必要以上に換金しておくということをしなくて良い。困ったら近くの端末まで走ったら良いのである。
別に無くてもよかったよなあ、と思うのはデビットカード機能。正直手持ちのクレジットカード(JCB)で事足りるので、T-moneyに入金しておくだけで十分である。ちなみにデビットカード機能とT-moneyの間でお金を移すことはできないので、最終的にデビットに入れて余らせていたお金は、コンビニで散財して解消した。
釜山の屋台へいく
さて、軍資金も用意できたことで、夕ご飯をどうしようという話になった。時刻は18時頃だった。モコの希望の屋台に行ってみることにした。夜に海辺を歩くと言うことで治安が心配だったので、ホテルのフロントに治安を聞いてみたところ、かなり遅くなることがなければ問題ないということだった。
屋台に向かう前に、釜山近くによくみる中華街の門があるのを見て、少し覗いてみることにした。しかし意外と小さく、正直ただ門があるだけといった印象だった。そして50mも歩けばなんとテキサス通りにでる。ハワイやらなにやら、国際通りと言った方が近いかもしれない。ここで地球半周くらいできそうな感じだった。ちなみにちょっと治安は悪そうだった。
WOWPASSをタッチして地下鉄に乗り込み、釜山駅から南浦洞駅へ向かう。電車の座席のシートのクッションは薄く、ある意味衛生的なような気がした。するととあるおじいさんが大きな声を出しながら、比較的混み合った車内を練り歩いている。何か障害の方かなと思ったらモコが「商売しているみたい」と言った。よくよく見てみると左手でカートを引き、右手には卓上LEDライトを持っていて、「○○○!○○~!」と何かを言いつつ、乗客の顔を照らし、近辺の客は眩しくて顔をしかめていた。
あんな方法で売れるんかね、と思ったら誰かが誰かが購入したらしい。こういう売り歩きは韓国人に受け入れられているものなのだろうか。日本では見ない光景だった。
南浦洞駅に着くと、海風が感じられた。18時台にしてまだまだ明るく、これから少しずつ夕日になっていくような空だった。韓国と日本に時差はないので、もし韓国に移住したら自然と夜更かししやすくなるんだろうなと思った。
ロッテモール(日本お菓子メーカーのロッテは韓国では大きな商業施設を有しているくらい力があるようだ)の横を通り、長い跳ね上げ橋を渡り、モコが調べてくれた屋台へ向かう。海から川を登っていく船はジブリのコクリコ坂よりに登場するタグボートのようで可愛らしかった。橋を渡り終えてもう少し進んでいくと、途中壊れたメリーゴーランドを使った写真スポットがあった。さすがフォトジェニック大国。
到着した屋台は私が思っていたものとは違った。アーケードのように連なっているものを想像していたら、日本で言えばおでん屋さんのような、手押しができそうな屋台が10店舗くらい並んでいるような場所だった。意外と多くの地元の人たちが焼酎を飲みつつ、友人たちと海を眺めながら海鮮料理を食べていた。後から聞いた話だが、こういう露店での食事というのは韓国でよく見かける風景なのだそう。
一軒一軒覗メニューを覗くとちょっとズレた日本語で説明書きが入っていて、どの店も似たり寄ったりだったので、笑顔がキュートなおばあちゃんのところを選んだ。
私は貝が苦手で、海鮮料理もあまり得意ではない。食事への冒険心もあまりない。だからお肉を焼いたものと卵焼きを注文した。簡単な英語で話しかけてみたのだが、通じない。
私は完全お手上げで、モコに注文を頼んだ。すると、どうやらできない料理が多いことがわかって、お肉も卵焼きもないのだそう(あとでスーパーに行ったら卵が日本の1.5倍くらいの値段で売っていて、もしかしたら物価高騰とかあったのかもしれない)。私はモコに注文を頼み、たこのお刺身と焼き魚を頼んだ。
しばらくすると屋台の裏からもくもくと煙が上がってきて、魚を七輪で焼き始めた。何か香辛料の匂いと炭焼きの匂いが海風に混じって、異国にきたなあと嬉しく思った。2人屋台に並んで座って待っていると、ふとモコが「ここってカード使えるのかな・・・」と言い、2人して心配になりだした。
モコがおばあさんに「カードデヨ?」と聞くと「ノー」とのこと。現金しか使えないようだった。韓国はキャッシュレス9割以上というのを何かで見たのだが、我らはその残る1割を選んでしまったらしい。
今持っている所持金を確認したところ、2人合わせて42000ウォンくらい(約4200円)。これは正しく注文内容が伝わっていれば、ぎりぎり足りるかもという状態。ただこの料理できるできないというやりとりで内容変更をしていたから、ちゃんとその通りに来るとは限らない。不安だ。どこかのWOWPASS端末で両替をしてこようと言うことになった。この時私は率先してモコを屋台において(モコの方が韓国語喋れるから)両替に走った。私はセリヌンティウスよりもメロスの方が向いているな、と思った。
移動中モコが心配しないように、こまめに「今この辺にいるよ」みたいな連絡をしていたのだけれど、ここで楽天モバイルの繋がらなさを痛感した。LINEでさえ送信に数分かかる。もちろんネットに繋がることもないわけで、出発前にモコから得ていた「ロッテモールのB1FにWOWPASS端末がある」という情報だけを頼りに、一万円札を握り締め向かっていく。
しかしやっぱり私はこういうのが得意なのだ。もしWOWPASSの端末を置くならどこだろうか、と想像した通りの場所にWOWPASS端末が設置してあって、スムーズに89000ウォンに換金しモコの元に戻ることができた。モコは戻ってきた私を見て「早かったねー!」といいつつも、ほっと安心した顔をしていた。携帯の契約、変えようかしら・・・。
ちなみにロッテモールは夜の22時くらいまで空いていた。ありがとうロッテ。
席に戻るとアルミホイルが巻かれた紙皿の上に(食器洗い作業をしないため?これもよくみる光景なのだそう)、目玉焼きとハムとトマトとうずらの卵があった。たまごたまご。うずらの卵・・・中が生だったらどうしよう。モコに食べってもらったら「茹でたまごでおいしいよ」とのこと。結局私は食べなかった。
待っていると焼き魚が出てきた。秋刀魚よりは太いけど、小骨が多めの魚。醤油系のタレが炭火で香ばしく焼かれていて、美味しかった。しばらく食べ進めるとおばあさんが何かを言って食べかけの魚を持って行った。タレでも追加してくれるのかな、と思ったらもう一度焼き直しをしてくれて、また香ばしく焦げたところを増やしてくれた。これは美味しかった。
次にタコのお刺身だが、まずビニール袋に入った小さなタコとのご対面から始まった。そのタコ二匹を袋から出すと、口や内臓を引き抜き、塩をかけて揉み込み、キッチンペーパーで包んだ。そこでぎゅっぎゅっとおして、キッチンペーパーを開き、まな板の上にのせられたまだ活発に動くタコをダンッダンッと包丁で叩いて行った。小さくなった手足がお皿にもられ、小皿には塩と胡麻油。目の前に置かれたうようよと動くタコに、正直私はドン引きして食べられなかった。
だがモコは違う。「なんか喉にくっつく感じするけど美味しい~」と言ってパクパク食べ進めていく。私はそれを引いた目で見ていた。彼女のタフさは無限だ。ちょっとお箸でつついたらザワザワ動き出す軟体生物。私には無理で、しばらく時間をおいて大人しくなってから、かけら二つくらい食べた。
この時モコがこの塩と胡麻油を混ぜたものをタコに直接かけだしたところ、隣にすわっていたお姉さん2人組にストップをかけられた。こういう食べ方はしてはいけないらしい。刺身に醤油をつけるときのように、この胡麻油に浸して食べるのだそうだ。黒いキャップに黒いTシャツに黒いハーフパンツのかっこいいお姉さんと、すこし体つきの丸い優しそうなお姉さん。2人ともお肌つるつるで思わず見惚れてしまった。韓国の人って本当に肌が綺麗なのね。胃腸が強いのかしら。
2人は常連と見えて、屋台のおばあさんと親しげにからかいあうようにして話をしていた。
焼き魚とタコをしばらくつつきつつ、飲み口の割に意外と度数の高い焼酎を飲んでいると隣のお姉さんたちから蟹入りラーメンをお裾分けしてもらった。しかしこのカニ、どこかに切れ目が入っているわけでは無く、両掌に収まるくらいのカニがそのまままんなかでパツンと切られたような状態で麺の上に乗っかっているのである。さてどうしたものか。私の好み的にカニもそんなに食べたいわけじゃないから、だしとして入っているものとしようか。
麺ばかりを食べる私たちを見ておばあさんが「せっかく友達にもらったんだから全部食べなきゃ」と食べ方の実演をしてくれた。
ワイルドだった。バリボリボリッとそのまま齧り、殻はくちから吐き出しつつ身を食べるのだ。ひええ。
ただこれが意外と難しくてゆっくり噛むとピキっとヒビが入るだけで中身には到達できないのである。お腹がいっぱいだったこともあり、食べました感を出すためにカニを片っ端から噛んで殻を潰すということをした。せっかくもらったものは残さず食べる、という文化は日本でも見られるけれど、若い子はどうなのだろうかと思った。一緒に乾杯をした時は一応そっぽ向いて飲んだ。
しばらくするとトマト売りのおじちゃんがやってきた。黒いミニトマトが大きなパックに詰まって12000ウォン。たっか!確かにミニトマトは甘くて美味しい。でもこれじゃ難しい。少し「日本語知ってるよ」みたいな話を隣のお姉さんたちを交えてしたら、意外とあっさり機嫌良く去って行った。やっぱり売り歩くのって結構普通なんだろうか。他にもタバコのPRをするお姉さんがやってきたりもしたが「日本人です」というと苦笑いして去っていった。
隣のお姉さんたちは私たちのことが気になるようで、このあとももう一杯かにラーメンをよそってくれて、なぜかヘパリーゼみたいな効能のゼリーをくれたりした。最後の方にいくつ?と聞かれて26歳というとびっくりしていた。私たちは2人とも童顔で一体どっちに驚いたんなんだろうと思ったけれど、たぶん私たちの方が年下だったのだろう。でもお姉さんたちの肌は私よりきれいだなと思って見ていた。韓国の人の肌ってきれいだな。
お腹いっぱいになり、その屋台を後にした。本当に異文化って感じで面白かった。2人して「こういうのはオーソドックスな観光スポットではできないことだったよね!」とホクホクしながら帰路についた。
翌日は朝から登山に向かうため、帰り道にロッテモールで飲み物や携帯食を購入し、パッキングを済ませ、万全の状態でベッドに入った。明日は早いぞと意気込むと寝付きづらいものだが、問題なくすっきりと眠れた。良い疲れがあったんだと思う。
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