お気に入り度◎◎◎◎◎
おすすめ度◎◎
良い点
・時計史上に燦然と輝く潜水用時計の頂点
・ポルシェデザインby IWCの最高傑作
・FAポルシェによる独特なデザイン
・2000m(テストでは3200mをクリア)の水圧に耐えうる究極の防水性能
・軍用モデル(BUND)はドイツ海軍で使用。軍用時計としても信頼性が立証
悪い点
・マニア向け。高級感や派手さを求める人には不向き
・ペラトン式自動巻きではない普通の機械
・Ref.3500はスイス本国送り
・初期型及び中期型のブレスレットを破損した場合、後期型ブレスレット及びケースへの全交換となり大変高額
・後期型ブレスレットは頑強だが厚みが増し軽快ではない
・ブレスレットのリンクは後期型以外メーカー在庫が無い
あまりに有名ですので、詳しい解説は不要でしょう。
誰がなんと言おうと、時計史上に燦然と輝く潜水用時計の最高傑作です。
独特な雰囲気を纏った孤高の存在です。IWCのアクアタイマーに大きな影響を与えており、現行モデルはコンプレッサーケースの初代Ref.812、1812及び2代目Ref.816、1816よりもOCEAN2000の影響が大きいです。
ちなみに、私は現行のアクアタイマーは完成形なのでどこもいじる必要は無いと考えています。なお、現行のアクアタイマー クロノグラフRef.3768は水中でもプッシュボタンの操作が可能です。
実際にドイツ軍に納入されたBUNDには戦闘ダイバー用、機雷処理ダイバー用など複数の仕様があり、それぞれ通常の機械の他にクォーツ、超耐磁(インヂュニア500,000A/m Ref.3508と同じ)などが入っています。これらは300m防水、黒色のベゼル、平面のガラス、オレンジ色の時針及び赤色の3H表記など様々な特徴がありますが、いずれも愛好家の手に行き渡ってしまい、市場に出てくるのは稀で高額です。
OCEAN2000は、それらBUNDのシビリアン(民生品)モデルであり、バチスカーフ型の分厚いガラスに2000m防水というスペックを備えています。
初期型及び中期型でブレスレットが破損すると後期型ケース及びブレスレットへの全交換となります(リンクの連結部分が鋸歯状かつ1本のピンで連結するのが初期型、2本のピンで連結するのが中期型)。中期型までのブレスレットはバネじかけで簡単に着脱可能ですが、後期型はピンを叩いて着脱する方式で、リンクの調整及びベルクロアタッチメント着脱のいずれも手間がかかります(ブルーグレーのベルクロに替えてBUND風にするのも格好良いのですが)。
交換前の中期型ブレスレット
また初期型のRef.3500(デイト表示がインデックスにやや被っているので見分けがつきます)は何故かオールドキャリバー扱いでスイス送りになる場合が多いようで費用及び時間を要します。
私は苦労してデッドストックの中期型(Ref.3504)を入手、ブレスレットが壊れたためケース及びブレスレットを全交換し愛用しています(ユーズドのアクアタイマーが購入できるくらい費用がかかりました)。文字盤のトリチウムの焼けが見事で、雰囲気抜群です。また42mmのケースですが丸みを帯びた形状のため大きさを感じさせず、着けている事を忘れるほど軽快です。
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