以前の記事でインヂュニアが婚約時計となりました、というお話をしました。
今回はそんなインヂュニアに合う、結婚指輪探しのお話です。
結婚指輪を買います
遠距離恋愛7年目にして、いよいよ結婚することになりました。遠距離に十分慣れている私たちですが、ここで初めて手続きや決めることもたついています。彼が地元に帰ってきている時に色々やろうとなると、通常であれば数日で済むことを3カ月くらい余裕を見ておかないと、ちょっと忙しない状況です。
結婚指輪決めも同様です。一緒にお店を回れる日なんて数えるほどでしたので、入籍日を決める前から早めに見て回っておくことにしました。
しかしそんな心配を他所に1店目で決まりました。ぴったりなものに出会ったのです。
私の指輪選びの条件
・シンプルで飽きのこない洗練されたデザイン
・水場でもずっとつけていられる(石は無し)
・銀色
・楽器の指回しに干渉しない
・インヂュニアとの相性が良い
私の場合、結婚指輪は付けっぱなしで生活することに憧れていました。そのため、自分の生活スタイルや趣味に合わせつつ、デザインが華美ではないものとなると、このような条件になると思います。
鍛造と鋳造について
指輪の製法には鍛造と鋳造がありました。鍛造とは鍛錬された金属塊を指輪の形に整形していくもので、簡単に言えば刀鍛冶のような製法です。よって強度が高いため柔らかい金属で作られている場合、鍛造を選択した方が数倍硬くなり、傷がつきづらいというメリットがあります。その一方で一度作ってしまうとリング直しができないことや、あまりウェーブのあるデザインのものをすると金属塊(立方体のイメージをしていただければ想像できると思うのですが)余計に体積を必要とするため、思ったよりも値段が嵩みます。海外のブランドでは取り扱いが多いです。
鋳造は型に金属を流す製法で、日本国内で生産されている指輪のほとんどはこちらの手法をとっています。鍛造よりも強度は劣るもののその分リングのサイズ直しができるので安心感があります。
TASAKIが良い
以前“田崎真珠”と呼ばれていたブランドです。神戸に本社を構える日本の老舗の会社になります。
個人的なTASAKIのツボ
✔︎日本製
ティファニーなどイメージの強いブランドではなく、日本で堅実に作られたものに憧れがあります
✔︎こじゃれていない
広告のイメージが強いものがあまり好きではないのです
✔︎被らない
✔︎店員さんの対応が落ち着いている
主な年齢層が少し上なのでしょうか?指輪を選ぶ中で、一番落ち着いてお話することができる店員さんでした。
☆TASAKI スペランザ
・シンプルなデザイン:○
・ずっとつけていられる(石は無し):○
・銀色:○(プラチナ)
・楽器の指回しに干渉しない:○
・インヂュニアとの相性が良い:○
この指輪のびっくりしたところはとにかく付け心地が良いところです。外側から見ると輪郭に角があるシャープなデザインとなっていますが、内側は丸くなっていて肌あたりをよく研究されています(カルティエのLOVEリングは内側もシャープでした)。おかげで楽器演奏に支障はなさそうですし、付けたまま生活していても違和感ないのではないでしょうか。また四角形とも言うべきか、この洗練された輪郭と少し太めなデザイン(私のは28mm)が、インヂュニアと並んでも遜色ない存在感を放っていると思います。ちなみに”スペランザ”という名前は“希望”という意味なのだそう。意味を伝えると照れてしまうような名前じゃないところにほっとしています。
逆に難があるとしたら、時計を外した時にバランスが悪いかも(夫側は問題ありませんが、私の場合メンズライクに寄ってしまうかもしれません)。太さについて少し悩んだのですが、将来的に年を取ったら少し大きな指輪の方が華やかに見えるらしく、また大き目の指輪は少し古風でそれもそれで良いところだと思いました。
私は少し古風なものが好きです。
他に見たお店(参考まで)
☆カルティエ LOVEリング
ご存知の方も多い、マイナスドライバーのマークがついたデザインのリングです。このデザインは元々ブレスレットのデザインが由来で、マイナスドライバーで着脱するためそのブレスレットは誰かに手伝ってもらわないと着脱できない、ということで”LOVE”という名前になったのだそう。・・・ちょっとその”愛”が思い気もしますが。
・シンプルなデザイン:△
・ずっとつけていられる(石は無し):○
・銀色:○
・楽器の指回しに干渉しない:×(痛い)
・インヂュニアとの相性が良い:△
☆Diamond Shiraishi
結婚指輪、婚約指輪と言えばダイヤモンド。有名店にもとりあえず足を運んでみましたが、女性から人気があるお店ということに頷ける品揃えでした。華奢で流線形が多く、可愛い感じ。また男性用はロック?な感じと漢らしいデザインのものもありました。少し年齢層は低めでしょうか。
・シンプルなデザイン:×
・ずっとつけていられる(石は無し):○
・銀色:○
・楽器の指回しに干渉しない:?(試していない)
・インヂュニアとの相性が良い:×
ティファニー
ティファニーと聞くと、「ティファニーで朝食を」という映画を思い出します(映画は見たことがなくて本でのみしか知らないのですが)。ここは私が1人で行ってみました。アクセサリーに疎い私がティファニーに堂々と入れる機会はそうそうないですので。
しかし入ったはいいものの、何かこれといったデザインに出会った覚えがありません。どれもかわいらしくキラキラしていたのですが、自分の生活で着用するイメージが湧かず印象に残っていないです。
よくクラシックコンサートに行くので一粒ダイヤの指輪は綺麗で良いかもしれないと思いましたが、何も婚約指輪や結婚指輪で買う必要はないなと思いました。
ロイヤルアッシャー
性能のことを考慮すると鍛造は大変魅力的でした。長期的に着用することを考えると、せっかくプラチナを身につけるのであればその輝きが衰えないに越したことはありません。ロイヤルアッシャーには鍛造の指輪がありました。
ロイヤルという名前の通り、イギリス皇室御用達のアクセサリーブランドで、ダイヤモンドカットはトップクラスとのこと(ダイヤモンドについて興味がなかったのであまり話を聞きませんでした・・・いまだに輝きがどうだとかわかりません)。
ネックとなったのは、エドガーアランポーの某作品。笑
ちょっと気になりだしたらいつの間にか興味が薄れていきました。それに日本製を応援したいですしね。
しかし値段は鍛造でありながらTASAKIと変わりませんし、TASAKIのように内側が丸くなった形(内甲形)をしており大変フィット感があります。TASAKIがなければこちらが最有力候補だったことでしょう。
個人的にインヂュニアに似合わない気がする指輪デザイン
✔︎ 流線形
シンメトリーであればまだ良いのですが、アシンメトリーになると一体感は感じられないように思います。
✔︎ 華奢なデザイン
時計に負けがちですが、好みならばアリですかね。
✔︎ 金色、銀色以外
ゴールドピンクは、合うのでしょうか・・・むしろハイセンスになるかもしれません。
写真で着用しているのはCocoshunikの、2本がねじれているデザインのゴールドの指輪です。
・・・時計に目がいきすぎて、似合ってるとかよくわからないような
最近のIWCおたくの様子
何にしてもインヂュニア以外をお勧めしてこなかった彼が、今になってダイヤ付きポートフィノをおすすめしてきます。現在販売されている水色とピンク(結構攻めたデザインですよね)ではなく、ベージュ系のものです。
私は「インヂュニアで十分よ」と伝えているのですがその意向に関係なく、たまに発作のように推してくるので、もはや彼が着用したいのか?と疑ってかかっています。でもたしかにドレスウォッチというのもあると素敵です。パーティやコンサートで着用すると気分が良さそうです。
しかしいつの間にやら洗脳されていたようで、ポートフィノも良いかもと思っても「水を使う時気をつけなきゃいけないから、インヂュニアの方が良いのではないかしら」「山に持っていくと衛生的に良くないだろうし・・・」と結局インヂュニアを使おうという意見に落ち着きます。
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