ごうた前回からの続きで、第4回目です
ブレスレットを見ていきましょう。


圧巻のセラミック製ブレスレットです。本当に見事な作りで、しっかりした剛性感もありながら、しなやかな手触りです。


他のモデルと大きく異なる点は、付属のピンでブレスレットが完全に分解可能なIWCメタルブレスレットシステムが搭載されていない点です。素材の特性上、搭載が見送られたものと推察します。


このため、すべてのリンクがCリング方式で連結されています。調整はハンマーで叩くため手間ですが、消耗品のCリングとピンのみのシンプルな部品構成であり、セラミック部品の損耗を防ぐ最適な選択と言えましょう。IWCメタルブレスレットシステム特有の固着からも解放されます。
IWCメタルブレスレットシステムについてはこちらもご覧ください。




なお、現行のCリング方式によるブレスレットとして、再生産された34mmインヂュニア用のブレスレットが該当します。これは観音開きのバックルがついたもので、オリジナルのブレスレットが寿命を迎えつつあるRef.3504、3505、3508、3521の20世紀の34mmインヂュニアのために再生産されているものです。
観音開きのバックルはチタン製で、オートマティック40チタンと同じサプライヤーのようです。セラミック製部品への負荷を抑えるためか、バックルを閉じる順番に制約はありません(他の2モデルは、6時側→12時側の順でないとバックルが閉じない)。




このように見ていっても、惚れ惚れする仕上がりです。シャフハウゼンの技術陣は、圧倒的な耐久性を誇るセラミックに対してサテン、ポリッシュ、サンドブラストを使い分け唯一無二の黒いインヂュニアを作り上げました。


インヂュニア誕生70周年となる記念すべき2025年に、マテリアルの研究を極めたIWCが打ち出した新世紀のインヂュニアと言えましょう。ぜひ皆さんの手に取って頂きたいと考えます。


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