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IWCチタン大好き! インヂュニア Ref.322702をたたえる

お気に入り度◎◎◎◎◎
おすすめ度◎◎◎◎◎

良い点

・潜水も可能な12気圧防水の強靭かつ精緻を極めた素晴らしいチタンケースとブレスレット

・ゴルフやハンマーの打撃にも耐える強靭な衝撃吸収装置付ペラトン式自動巻きcal.80110、80,000A/m以上の耐磁性

・インヂュニアSL Ref.1832ジャンボの系譜に正当に連なる21世紀のインヂュニア

・スポーティな軟鉄製文字盤

悪い点

・知らない間にリューズがゆるむことがある

・ラバーベルトがなく、ブレスレットの他にはファブリックストラップしか選べない

・ブレスレットを手入れしないと腐食し固着、脱落の危険性あり(IWCのブレスレット全てに共通のリスク)

私はIWCのチタンが大好きです。

基本チタンケースのモデルを基軸としてコレクションを固めています。

ルクルトムーブを載せたRef.3521が廃盤になった後、数年間インヂュニアはラインナップから消えました。2005年にこのモデルが発売された際、IWCはジェンタを呼び、再びインヂュニアに手を加えてもらおうとしました。

しかし晩年のジェンタは作風が大きく変化しており、契約は成立しなかったようです。結局オリジナルのジェンタインヂュニアRef.1832のデザインを踏襲しつつ、グイ・ボベによる、スポーティなデザインとなりました。

Ref.3227はインヂュニアSLジャンボ(Ref.1832)に一番近い外見を持ち、ペラトン式自動巻自社ムーブと軟鉄製インナーケースを備え、外観のみならずスペックも正当に継承しています。

私の最もお気に入りのひとつです。本モデルと、スペックそのままで大型化、リューズガードを追加したRef.3236ミッションアースは「これさえあれば他には何もいらない」と思える数少ない時計です。

スポーツ色が強くケースが46mmに肥大し派手なインデックスをもつミッションアースと比べて、42.5mmのケースでいちばんクールにまとまっています。

文字盤針他のRef.3227と比べると彫り物が無い分簡素な印象を受けますが、アラビアインデックスのバランスがよく、夜光の面積も多いため、より実用的な印象を受けます。赤い秒針もスポーティで大変好印象です。

チタンインヂュニアの系譜ということで並べてみました。


チタン第1世代のRef.3350(1980年代)は同年代のポルシェデザインと同じ技術を用いて作られたクォーツの薄型インヂュニアでした。実物がないのでこちらは画像のみです。

画像はこちらからお借りしています。(https://www.frizzellweb.com/larry/ingenieur/index.html)

最近でこそグレード5チタンを用いた、ポリッシュ仕上げを施し、ステンレスと見分けのつかない高級感あふれるチタンケースが増えてきましたが、昔のIWCのこの荒削りかつマットでピュアなチタンの質感も大好きです。OCEAN2000やGSTシリーズの系譜に連なる、伝統的なケースの仕上げだと思いますが、大袈裟でしょうか。

Ref.3227シリーズの中でも軽量かつ、対腐食性に優れたチタンを用いた本モデルは、まさにツールウォッチとして世界中で愛用されました。かなりハードな使い方をしている人も多かったと聞きます。このため状態の良いものを入手するのが難しくなっていますが、ぜひ機会があれば手に取って頂きたいと考えています。

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