龍泉洞
岩手県岩泉町にある龍泉洞。幼き頃一度行ったことがあったようですが、かすかな記憶しかなく行ってみることにしました。
龍泉洞に入る前に清水川という綺麗な川を渡ります。近くには飲める湧き水スポットがあり、「龍泉洞の水」と名付けられたペットボトル飲料水も販売されていたので、相当綺麗なのだろうと思います。洞窟入口に渓流釣りコーナーがあり、ヤマメが釣れるのだとか。初心者でもできそうでしたので、洞窟探検だけでなく渓流釣りも楽しんでみても良いかもしれません。私たちが行った特に混雑はしておらず、薄暗闇を写真を撮りつつゆったり楽しむことができました。
服装はひざ下のスカートとスニーカーで問題ありませんでした。ジャンパーを羽織っておいても良いかと思いますが「ちょっとの時間だし・・・」というのであれば長袖一枚でも大丈夫だったと思います。階段が多いので、歩道橋をすんなり渡れるくらいの脚力は必要でしょう。
探検
龍泉洞は、日本三大鍾乳洞に指定された大きな洞窟です。洞窟内に入ると急に冷たい空気になり、外の世界からはがらっと雰囲気が変わります。これをエアーカーテンと言っているようです。
中を歩くのは少しスリリングで、冒険の気分が味わえました。“頭上注意”とかかれたところは結構かがまないと通れませんでしたし、急な階段の踏面は湿っていて滑りそうです。人がいないとちょっと怖いなと感じるくらい薄暗いところもあり、パワーのある場所でした。ライトアップは雰囲気に合わせているのか、鍾乳洞が緑色に照らされ、その陰影が迫力を増していました。
天井はどこまでも高く、水底はどこまでも深く見えました。鍾乳洞が天井からつららの様に長く長く垂れ下がっていたり、たけのこのように地面からしっとりとしたものが生えているのを見ていると、思わず触れて見たくなります。
壁にそっと手を着くと、「なんだか歴史とか言っているレベルじゃないな」と思いました。人間の生活を超越した長い時間が感じられました。
龍泉洞という名にあるように、洞窟内に川があり、泉があります。私は高所が苦手というわけではありませんし泳ぎも得意なので、もし泉に落ちたとしても問題なく這い上がれるでしょう。しかしそれでも歩道の手摺から乗り出して水底を覗くのは怖いくらい、本当に深い群青色をした美しい泉でした。
またこの洞窟では、そこに住むコウモリも天然記念物として守られており、残念ながら今回は見つけられませんでしたが、コウモリを見る専用ルートへの分岐もありました。見るなら冬眠している時期の方が良いかもしれませんね。
パワースポット
印象的な青色と神秘的な空間に、龍がいてもおかしくないと思いました。パワースポットとして取り上げられているのも頷けます。弟がおでこに水滴が当たってそこがじんじんするとのことだったので、彼に良いことがあったらいいなと思います。私も少し感じるものがありました。
龍泉新洞科学館
隣接して同じ入場チケットを使って科学館に行けました。科学館と言えど、こちらも洞窟歩きです。先ほどの龍泉洞より解説パネルが多く掲示されていたり、大昔にこの洞窟に住んでいた地底人たちについての紹介があります。設備に年季が入っていて、逆に龍泉洞よりもリアルな洞窟を楽しめた印象です。
地底人の暮らしを人形を用いて再現している場所があったのですが、ちょっとおどろおどろしかったです。地底人の存在は神話かと思いきや何かしら根拠があるそうで、「こんな肌寒く日の当たらない場所にいたら具合悪くしないだろうか・・・」だなんて余計な心配をしました。
また気温が一定なのでワインセラーがあったり、この洞窟での活動を写真で説明しているコーナーもありました。龍泉洞も科学館も散策すると、なんだかおなか一杯になり、もう十分洞窟は堪能した!という気分になりました。しばらく洞窟探求欲は満たされそうです。笑
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